この恋、上方修正銘柄です!

11-4【完結】

11-4

「さて、何か質問は?今ならどんなことでも受け付けるで」
 九条の膝の上という特等席、密着した状態で身柄を確保されている。

「……連絡が取れなくなるというのは予告があったから許すとして、連絡をくれなかった理由は?」
「スマホ、警察に没収されてしもて。高辻の番号分からんくなった」
「また?今回に関してはある程度予想出来たんだから、ちゃんと控えるなりしておいてよ……」
「警察庁の細川に、色々面倒くさいことになる可能性もあるからとりあえず暫く身を隠せ、日本にいる知人家族との連絡は断てって言われてたんもある。それでも我慢出来んくなって、何度か店に電話した。接客中やら電話中やら席外してるやらで1回も繋がらんかったけど」
「もしかして、サイトウさんって九条くん?」
「大正解。ハイ、次」

「ええっと、銀行の関係者で、この件を知ってる人はいたの?」
「勿論、上層部には協力者もいたで。本店営業部に配属してもらえんかったら意味ないし。頭取のこと鬱陶しいと思ってるお偉いさんは沢山いたし、交渉したら喜んで力になってくれた。高崎専務とかな」
「……改めて、銀行って怖い所だと思った」
「そやろ、気ィつけなあかんで。ハイ、次」

「あ……九条くんが自分の事を私に隠してたのは、今回の件も関係してる?」
「ビンゴ。内偵のことはいずれ明るみに出る。そうしたら高辻のことやから、きっと自分が利用されたと思うに決まってる。そやから極力踏み込まんようにしよ。何をするにせよ全部終わってからや。そう決めてたのに、ブレーキが効かんかった。ハイ、次」
「そんなハイハイ言われても、思いつかない……」

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