この恋、上方修正銘柄です!

5-2

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「へえ、あの九条がハイスペのコンサルタントとはねえ〜」
 綾乃はしみじみ呟いて、はむっ、とふわふわの生クリームが載ったいちごのパンケーキを頬張った。
「はあ、ゆっくりランチ食べるの久しぶり。子連れじゃ食べた気がしないし、旦那に預けて来て正解だったわ。よし、今日は食べまくる!」
 最近出来たばかりのその店は、まだまだ長い行列を作っている。

「っと、その前にさっき撮った写真、インスタのせとこ。……あー、やっぱやめやめ」
「どうして?」
「うち、両家共に初孫だったんだけど、旦那の親が孫フィーバーしちゃってさ。アポなし訪問されまくってノイローゼになりかけたの。で、出禁にした代わりにインスタアカ教えた。そっちに行くまでこれ見て大人しくしてて、っていう」
 なるほど、SNSで私生活をさらすのは単なるリア充自慢だと思っていたが、そういう事情もあるらしい。

「けど、それが大失敗。投稿すると秒速でつくいいねとか、会いたいコメントがウザくて。前に旦那が家事しない的な愚痴をうっかり書いたことがあるんだけど、もう最悪。男の人は外で働いていて大変だから家では休ませてあげましょうね、だって。パンケーキなんか載せたら絶対イヤミ言われるわ。仕事してないと色々断る口実がなくてマジで困る」

「じゃあそのうち仕事復帰するの?」
「それ。乳児を預けて仕事するワーママが偉いみたいに言われる世の中だけど、私はぶっちゃけイヤなんだ。保育士やってて思うけど、0〜2歳児クラスなんて感染症のうつし合いに行ってるみたいなもんよ。色んな病気を貰って来る中で、仕事と折り合いつけてやってかなきゃいけない。寧ろ、保育園落ちたいけどね」
「旦那さんは何て?」
 グラスのストローをくるくると回しながら、
「早く職場復帰して欲しいと思ってそう。旦那も保育士で給料安いから。あー、旦那の育成ガチで失敗した。家事分担も私が最初にやり過ぎてたのもあって、指示しなきゃやんないし」

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