この恋、上方修正銘柄です!
6-3
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「ちょっと、あの人、国会議員じゃない?」
ホテルの会場には、テレビで見たことがある顔ぶれがチラホラ。上場企業の社長の姿も見える。
「都市開発事業には色んな利権が絡んでるからな。とりあえず高辻は俺の隣で頭下げて、にっこり笑っといてくれれば良いから」
「ところでこれ、どこの竣工記念?」
「四ツ谷駅前の複合ビル。南急グループが担当した再開発事業で、商業施設や賃貸住宅、ファッションをはじめとするクリエーターの育成に力入れようってヤツ。今日はアベル東京支社の代表で来た」
「ここのコンサルもアベル&カンパニーなの?手広くやってるのね」
「支社長が別件で行けへんって言うから、俺に回って来た。まあ会っときたい人もいるし」
おそらく女だとピンと来て、
「……そう」
と、意図せず微妙な相槌になる。そんな錦を見て悪戯っぽく笑うと、
「安心し。女じゃなくてオッサンや」
「……別に、九条くんがどんな相手と付き合おうと、私に何か言う権利はないですから」
「いや、もっと言ってくれていいねんで。寧ろ言って欲しい」
「相性とか、助言とか?そんな恋愛アドバイザーみたいなこと、私出来ないし」
「違う、そうじゃない!……ハァ、返しが斜め上すぎてまたボケんの忘れてしもた……天然の人、ガチで怖い。もうええわ、ほら行くで」

ネイビーのスーツに白いシャツ、グレーのシルクタイにドレスアップした九条にエスコートされながら、順に挨拶に回る。こちらは部下の高辻です、と紹介される度に引きつった笑顔を繰り返しているせいで、回数を重ねる毎に頬がピクピクして来る。
一方で九条はといえば場慣れしているのか堂々としたもので、顔見知りも大勢いるようだ。
「ちょっと、あの人、国会議員じゃない?」
ホテルの会場には、テレビで見たことがある顔ぶれがチラホラ。上場企業の社長の姿も見える。
「都市開発事業には色んな利権が絡んでるからな。とりあえず高辻は俺の隣で頭下げて、にっこり笑っといてくれれば良いから」
「ところでこれ、どこの竣工記念?」
「四ツ谷駅前の複合ビル。南急グループが担当した再開発事業で、商業施設や賃貸住宅、ファッションをはじめとするクリエーターの育成に力入れようってヤツ。今日はアベル東京支社の代表で来た」
「ここのコンサルもアベル&カンパニーなの?手広くやってるのね」
「支社長が別件で行けへんって言うから、俺に回って来た。まあ会っときたい人もいるし」
おそらく女だとピンと来て、
「……そう」
と、意図せず微妙な相槌になる。そんな錦を見て悪戯っぽく笑うと、
「安心し。女じゃなくてオッサンや」
「……別に、九条くんがどんな相手と付き合おうと、私に何か言う権利はないですから」
「いや、もっと言ってくれていいねんで。寧ろ言って欲しい」
「相性とか、助言とか?そんな恋愛アドバイザーみたいなこと、私出来ないし」
「違う、そうじゃない!……ハァ、返しが斜め上すぎてまたボケんの忘れてしもた……天然の人、ガチで怖い。もうええわ、ほら行くで」

ネイビーのスーツに白いシャツ、グレーのシルクタイにドレスアップした九条にエスコートされながら、順に挨拶に回る。こちらは部下の高辻です、と紹介される度に引きつった笑顔を繰り返しているせいで、回数を重ねる毎に頬がピクピクして来る。
一方で九条はといえば場慣れしているのか堂々としたもので、顔見知りも大勢いるようだ。