ひとりぼっちの上司と私

「ああ、そうなんだ。業界のバイヤーたちが来場するのに加えて、一般客向けのチケットも販売するらしい。成功すれば大きなビジネスチャンスになる。タイニーポケットとしては当然参加しようと思っているけど、なにせうちには人手がないだろう? そこで、頼もしいなんでも屋の須田と新進気鋭の開発者である加納さんに組んでもらって、この件のメインの部分を任せようかと思ってね」
「え。す、須田さんはともかく、私も……ですか!?」

 思わず自分を指さして固まる。

 会社に入ったばかりの頃よりは成長している実感があるとはいえ、ガチャの展示会はとても人気のイベント。

 私はまだ行ったことがないのだけれど、東京で行われるものは数万人規模で人が集まると聞いたことがある。

 その担当者で私なんかで大丈夫なのだろうか。

「当日はもちろん他の社員にも手伝ってもらうし、僕も社の代表として参加する。ただ、どの商品をイベントに持っていくとか、タイニーポケットの魅せ方というのかな……展示会でのアピール方法をふたりに考えてもらって、当日の集客につなげたいんだ。どう? できそう?」

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