ひとりぼっちの上司と私

 そして迎えた日曜日。

 前日の土曜はどんよりとした天気だったけれど、朝から気持ちの良い晴天が広がっていた。

 私たちが待ち合わせ場所に選んだのは、上司と部下という私たちの関係が少しだけ形を変えたあの夜と同じ、駅前のハム公広場。

 私はベージュのノーカラーコートの中にプレーンな白いニットと黒のロングプリーツスカートを合わせ、歩きやすいけれどデート感もある、リボン付きのバレエシューズを履いている。

 ランチタイムより少し早めに指定された十一時にハム公広場へ着くと、須田さんは先に来て私を待っていた。

 彼がまだ私の姿に気づく前に、少し離れた場所からその姿をジッと見つめる。いざ顔を合わせたら、こんなにじっくりと彼を見つめる余裕も度胸もないとわかっていたからだ。

 ……想像はしていたけれど、やっぱりカッコイイ。

 私服姿を見るのは初めてだが、黒のステンカラーコートに白のハイネックニット、細身のスラックスは濃いグレーという、落ち着いたモノトーンコーデ。

 元々背の高い彼は、さりげなく立っているだけでモデルのようにサマになっている。

 つい見とれていると、彼が腕時計を一瞥する。私は慌てて彼の方へ駆けだした。

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