ひとりぼっちの上司と私
商品企画部に戻り、現在進行中の別の案件を処理していると、昼休憩になる。
いつものようにランチに出かけていく先輩を見送ると、私は今日もミーティングテーブルでひとりご飯。朝のうちにコンビニで買ったサンドイッチと冷製パスタを、ただ機械的に口に運ぶ。
会話をする相手がいないので、自然とスマホに手が伸びた。
写真や動画の投稿がメインのSNSを開き、自動で表示されるおすすめ欄の画像をなんとなしに眺める。
カプセルトイ関連の企業や、新商品のアイデアになりそうな飲食チェーン、お菓子メーカーなどの公式アカウント、手作りのかわいい小物を販売しているクリエイター、ファッション系のインフルエンサー、好きな俳優やミュージシャン。
……などなど、閲覧目的で一方的にフォローしているアカウントの他、このSNSでは地元の友人たちとも繋がっている。
さすがに今の時代、私たちの年で結婚している友人は少ないけれど、彼氏持ちはけっこう多く、一緒に行ったデート場所の写真や、後ろ姿で顔を隠しつつも仲良く寄り添う写真なども時々回ってくる。
基本的にはただただ微笑ましくて、お幸せに~という気持ちで〝いいね〟をつける。
しかし、サンドイッチを頬張りながらなにげなく画面をスクロールさせているうち、偶然、あまり見たくなかった人物のカップル写真が目に入ってしまった。