ひとりぼっちの上司と私

 毎日繰り返している単純作業だが、死ぬまで独りでこれを繰り返すのかと思うと、気が遠くなることがある。

 自分の世話を自分でするのはあたり前だし、決して誰かに家事を押しつけたいわけではないが、ふと、自分がなんのために生きているのかを見失いそうになるのだ。

 あまり深く考え込まないようにして、入浴と家事を終えた後、寝室に入る。

 セミダブルのベッドが一台と、その脇にデスクトップパソコンが置かれたデスクがある。

 以前の俺はベッドに一直線で、それこそ本当に人生に意味など見いだせない、生命を維持しているだけのような生活をしていた。

 今も、ベッドに横になり目を閉じたら勝手に眠ってしまいそうなくらいの疲労は感じているが、俺の足が向かったのはデスクの方だった。

 ギシッと音を立てて椅子に腰かけ、パソコンの電源を入れる。モニターが明るくなると同時に、自分の心にもささやかな明かりが灯る気がした。

 夕波メロウ――穏やかなBGMを少し聞いてからオープニング画面をスキップし、ホーム画面に入る。

 弟の勧めで、マウスとキーボードではなく、ゲーミングコントローラーを使って操作している。これがなかなか快適で、子どもの頃に遊んでいた古いゲーム機を思い出し、懐かしさに浸ったりもする。

 まずは、毎日課される簡単なタスクをこなしてボーナスをもらった後、リアルの自宅と同じようにさしてこだわりのない別荘から外に出る。

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