ひとりぼっちの上司と私
【あの……会社では鬼上司で通ってまして、人相もいいとは言えませんが……】
【それを言うなら、私もです。ここでは〝ユリコ〟だなんて上品な名前を使ってますが、実際はどちらかというと雑草系なので】
ユリコさんが優しくフォローしてくれる。やはり、彼女は思いやりのある人だ。
ここはふたりを信じて、勇気を出してみるか――。
【わかりました。それではよろしくお願いします】
ヤスダのアバターがぺこりと頭を下げる。女性陣ふたりがそろって拍手をしてくれた。
【よかった! じゃあ、来月の週末のどこかにしましょうか。あたしはわりと融通が利く仕事なので、おふたりの都合に合わせます】
【了解です。会社の方でスケジュール確認して、またここで伝えますね】
【自分も、確認次第ご連絡いたします】
【ヤスダさん、相変わらずまじめっ! 笑】
ユリコさんの別荘で、三人がとても楽しそうに笑っている。
……オフ会でも、こんな風に盛り上がれるだろうか。
当日が待ち遠しい反面、私生活で新しい人間関係を築くのが久々すぎて、緊張してしまう。