夏のせいにして
見上げると、陸が指を1と立てながら店番のおじさんに言っていた
『あいよ〜500円ね、刺さってるとこから好きなの取っていってー』
陸はおじさんに500円を手渡し、りんご飴を取ってくれた
「あ、ありがとう、お金返すね!」
『んなもん気にすんな、食いたかったんだろ』
フンっといつものように片方の口角だけ上げ笑ってくる
「ありがと、陸!」
私はもう一度お礼を言い、りんご飴を1口かじった
甘い
私はドキドキしていた
真っ赤なりんご飴に負けないくらい顔が赤い気がした
気付かれないように半歩後ろを歩いて顔を背けた
意識し始めてからというもの、やっぱなんか私変だ
ふうっと息を吐き出し気持ちを切り替えた