夏のせいにして


『お、丁度だな』



花火を見るだけに注目したら、ここはベストスポットだ



空一面が色とりどりの花火で飾られた



陸、、、花火があるって知ってたんだ



「ありがとう陸、すごいね!ここ」



『だろ?』



また片方口角を上げていつもの顔をする



さっきまで繋がれていた右手は、まだ熱を持っていた



『それ、、似合ってんじゃん』



陸が浴衣に目を落としながら言う



「これ、かわいいでしょ!一目惚れしたの」



優しく微笑んだ陸は花火を見つめた



私はその後ろ姿を見ていた



大きい背中、癖のある襟足、日に焼けた首



もう考える必要なんてなかった



愛おしい背中に見える



背中にそっと触れてみた


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