夏のせいにして
ーーー陸斗Sideーーー
柄にもなく夏祭りを楽しみにしていた
迎えに行ったら浴衣を着ていた
気の利いたことは何も言えねえ
ただ、綺麗だったな
だけどあいつ歩きにくそうで
歩くスピードも倍遅せぇ
だけどちょこちょこ着いてくるのが愛おしいな
勢いで手も繋いでしまった
俺の手もあいつの手も熱をもって汗をかいていた
花火をみるために先輩から屋上への鍵をかりた
この場所は前に先輩から教えて貰って、無理を言って貸してもらった
お前に一番いいとこで花火を見せたかった
今日はうまくお前の顔が見れねえな
似合ってるよその浴衣
会話もそこそこに
目線の行き先が定まらず花火ばかり見ていた
俺の背中にそっと手が触れた
ああ、もう俺ダメだわ
ーーー陸斗Side ENDーーー