この度、俺様パイロットとご成婚しました。
「次はどこに行く?」
「あっ。ええっと、ちょっと待ってください!」
物思いにふけっていた鈴菜は、そう尋ねられて慌ててバッグからスマホを取り出した。
鈴菜は動揺を表に出さないように注意しながら、スマホを操作し、次に行きたいチョコレートショップの名前と場所を航輝に見せた。
「この地図だとわかりにくいな。ちょっと待っててくれ」
そう言うと航輝は自分のスマホで店の場所を調べ始めた。
調べ物が終わるのを待っている間、お昼過ぎに母からメッセージが届いていたことを思い出す。
ニューヨークに到着したときに一報を入れたので、今度は旅行の様子でも尋ねてきたのだろう。
そう予想しながら真由子からのメッセージを開くと、思わぬ名前が目に飛び込んでくる。
【深山さんがまた婚活を始めたいと言って事務所に来ました。また鈴菜に担当してほしいそうよ】
『深山』という名前を見ただけで心臓がドクンと大きく鳴り、あのときの無力感がまざまざと蘇ってくる。
(深山さん、また婚活を始めるんだ……)
途中で婚活をやめたり、逆に再開すること自体はそう珍しくない。
ただ、けんか別れのような状態で退会した結婚相談所に出戻るというのは極めて稀だろう。
しかも、彼女がわざわざ鈴菜を指定してくる理由がわからない。
「待たせて悪かった。歩いて行ったらすぐみたいだ」
航輝から肩を叩かれた鈴菜は、ビクンと身体を揺らした。
「あっ。ええっと、ちょっと待ってください!」
物思いにふけっていた鈴菜は、そう尋ねられて慌ててバッグからスマホを取り出した。
鈴菜は動揺を表に出さないように注意しながら、スマホを操作し、次に行きたいチョコレートショップの名前と場所を航輝に見せた。
「この地図だとわかりにくいな。ちょっと待っててくれ」
そう言うと航輝は自分のスマホで店の場所を調べ始めた。
調べ物が終わるのを待っている間、お昼過ぎに母からメッセージが届いていたことを思い出す。
ニューヨークに到着したときに一報を入れたので、今度は旅行の様子でも尋ねてきたのだろう。
そう予想しながら真由子からのメッセージを開くと、思わぬ名前が目に飛び込んでくる。
【深山さんがまた婚活を始めたいと言って事務所に来ました。また鈴菜に担当してほしいそうよ】
『深山』という名前を見ただけで心臓がドクンと大きく鳴り、あのときの無力感がまざまざと蘇ってくる。
(深山さん、また婚活を始めるんだ……)
途中で婚活をやめたり、逆に再開すること自体はそう珍しくない。
ただ、けんか別れのような状態で退会した結婚相談所に出戻るというのは極めて稀だろう。
しかも、彼女がわざわざ鈴菜を指定してくる理由がわからない。
「待たせて悪かった。歩いて行ったらすぐみたいだ」
航輝から肩を叩かれた鈴菜は、ビクンと身体を揺らした。