この度、俺様パイロットとご成婚しました。


(前は平気だったのになんで……)

 最初からわかっていたはずなのに、いまさら胸がぎゅっと締め付けられる。
 鈴菜の迷いはそのまま航輝に伝わってしまう。

「なあ、そろそろ結論をださないか?」

 退路を塞ぐように窓に押し付けられ、そのまま顔の両側に手をつかれる。
 鈴菜は思わず息を呑み、目の前の男を仰ぎ見た。

「俺はこれから先も鈴菜を離すつもりはない。だから覚悟を決めろよ」
「か、覚悟って?」

 旅行の話をしていたはずなのに、いつのまにか話の内容がすり替わっている。
 航輝はとぼける鈴菜の顎をすっと持ち上げた。

「俺ほど鈴菜を愛せる男はいない。わからないのか?」
「わからないって言ったら……?」

 まつげを震わせながら伏し目がちで尋ね返すと、次の瞬間、容赦なく唇が塞がれた。
 わからせると言わんばかりに、両手で鈴菜の顔を撫で包み唇を甘く責め立てる。

「煽るなよ。止められなくなるだろう?」

 興奮と欲望が入り混じる濡れた声で囁かれると、欲望の炎をあっという間に燃えあがってくる。
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