この度、俺様パイロットとご成婚しました。

(航輝さんとゆっくり話ができるのはいつなんだろう)

 深山と再会しわかりあえたことを早く報告したくてたまらない。

 ニューヨークから帰国して、一週間以上経っているが鈴菜の頭の中はいまだに、航輝と熱いキスを交わしたあの日のことでいっぱいだった。

『続きは日本でしよう』と言っていたけれど、なかなかスケジュールが合わず、ふたりの時間が取れていない。

 それもそのはず。

 鈴菜はニューヨークへ行っている間に、延期していたカウンセリングの予定がぎゅうぎゅうに詰まっている上に、たまっていたメールを返信したり事務作業を片付けるために残業三昧。

 一方、航輝は航輝でニューヨークから戻ってきてからも、せわしなく世界を飛び回っている。
 顔を合わせる時間があっても、ふたりでゆっくりとはいかず、歯がゆい思いをしている。

(結婚してから好きになるってありなのかな?)

 自分の気持ちを自覚した途端、離れている時間が寂しくてたまらない。
 婚活して結婚した場合、恋愛結婚と違って愛情が先にあるわけではない。

 その代わり時間をかけてゆっくりと育まれるものだが、もしかしたら契約結婚の場合も同じなことが言えるのかもしれない。

 お互いの休みが重なる日を待ち遠しく思っていたその矢先、デスクでお昼ご飯を食べていた鈴菜の私用のスマホに航輝からメッセージが届く。
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