この度、俺様パイロットとご成婚しました。
(歓迎はされていないか……)
これだけ立派な屋敷に住んでいるくらいだ。
強行されたと言っていたお見合い相手も、家格の釣り合いがとれた女性だったに違いない。
「今すぐ結婚相手を連れてこいと言ったのは母さんだろう?」
航輝はそう言うとソファにどしりと深く腰掛け、鈴菜にも座るよう目で合図を送る。
彼にならいソファに座ると、すかさず使用人がティーカップを運んでくる。
なにも指示を受けなくても、自動的に注がれる紅茶を、航輝も彼の母もすんなりと受け入れている。
「来月の頭には籍だけでも入れようと思ってます」
「呆れた。本当に結婚するつもりなの?」
航輝の発言を本気だと受け取っていなかったのか、睦美の眉が吊り上がる。