この度、俺様パイロットとご成婚しました。

「それにしても、どこで知り合ったんだ?まさか同業者じゃないよな?いつもCAの誘いも断っているもんな」
「飯田が紹介してくれた結婚相談所」
「えっ!?例の結婚相談所?」

 飯田とは航輝と黒崎の同期のひとりで、パイロットではなく運行管理者として働いている。
 三か月前に結婚相談所で知り合った女性と結婚し、先日結婚式を挙げたばかりだ。

『よかったら使ってくれ』

 そう言って独身二人に渡されたのは、鈴菜が働くビリーブマリッジのパンフレットだった。紹介者割引もあるといわれ、半ば無理やり押し付けられた形だ。

 結婚相談所に登録しようと思いついたのは、実はそのときだ。

「お前も行ってみたらどうだ?」

 鈴菜の実績に貢献できればと思い、試しにすすめてみるが、黒崎はあからさまに難色を示した。

「俺は遠慮しておく。結婚相談所よりも手軽に出会いたいからな」

 黒崎は自由人の多いパイロットの中でも、独自のネットワークを構築している。

 真面目な顔つきに似合わず遊び人で、時間を見つけては、男女の出会いの場にたびたび顔をだしているらしい。
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