この度、俺様パイロットとご成婚しました。
「航輝さんのお仕事大丈夫なんですか?」
同じシフト制だが、鈴菜と航輝では休日の取りやすさに違いがある。
「ああ、平気だ。ニューヨークなら何度も行っているし慣れている。飛行時間が長い分乗務員も多いから休憩時間も長いしな」
なんのけなしに尋ねた結果、とんでもない答えが返ってきて一瞬息が止まりそうになる。
「今なんて……?」
頬をひくつかせながら聞き返すと、航輝は不敵にほほ笑んだ。
「ニューヨークまでは俺が操縦する便で行くんだよ」
「本当ですか!?」
まさか彼が操縦する飛行機に乗るなんて思っておらず、興奮で声が大きくなる。
「むしろ仕事がメインで、チャリティーパーティーがおまけだな。ちょうど日程が重ならなければ、さすがに断っていたし」
航輝はまだ衝撃から立て直せていない鈴菜の頭をポンポン軽くたたいた。
「大丈夫。なにがあっても無事に目的地に送り届ける」
パイロットらしい自信に満ち溢れた言葉に、鈴菜はつい聞き惚れてしまった。
こうして、突然のニューヨーク行きが決定したのだった。