せっかち姫とじっくり武人
イルヴァは全身に力が入らないようではあったが、愛する夫からの要求に応えるべく、太ももを左右にはしたなくも大きく開く。細い指先で女ヒダを割って広げ、ひくひくとうごめく蜜壺をランナルに見せつけると、へにょりと眉を下げて、羞恥にまみれた泣きそうな表情で懇願した。
「私のこのヴァギナに、ランナル様のペニスを挿入て……ランナル様の子種を、私の一番奥に注いでくださいまし♡」
「ああ、イルヴァ……愛おしい俺の妻。ようやくあなたと一つになれますね」
ランナルは下半身のムスコの根元に片手を添えると、ギンギンに膨張してもはや別物になったのではないかと思えるほどのそれを、イルヴァの潤った女穴に当てがった。そしてゆっくりと腰を沈め、未開の隘路を浸食していく。
「あっ、あぁ……んぅっ!」
「イルヴァ、ゆっくり息を吐いて。体の力を抜いてください」
「はい……っ」
女汁が溢れているとはいえ、ランナルの指と舌以外の異物を受け入れたことのないそこは、狭いとしか言いようがなかった。しかし、結婚してから今日まで時間をかけて開発されてきたかいがあったのか、違和感はあれどもイルヴァはそれほど大きな痛みを覚えることなく、ランナルの熱を受け止めることができた。
「ランナル様のペニス……とても熱いですっ」
「イルヴァの中もですよ……それにこれは……すごく――」
――やばい、まずい、すんげぇ気持ちいい。
部下のネロにすることはあれども決してイルヴァにはしない雑な口調が、思わずランナルの口から出そうになる。
(あったかくて、ぎゅっと締めつけてきて……なんだ、これは)
セックスは初めてではない。けれど、馬鹿の一つ覚えのように「気持ちいい」以外の感想が出てこないほどのこんな快感は、娼婦相手に覚えたことがない。
「イルヴァっ……動きますよ」
ランナルの男棒の先端は、おそらくイルヴァの最奥に届いた。そのまましばらく、彼女の肉壁のうねりを感じていたかったが、散々押さえつけられてきたランナルの中の獣がそれを許さなかった。ついに到達した本陣を、今こそ本気でなぶれ、味わえと、凶暴にせっついてくる。
「ええ、ランナル様……あなたの好きにしてください♡」
イルヴァは女神かと思うような慈愛の笑みを浮かべると、両腕をランナルに伸ばして引き寄せた。ランナルはイルヴァの首元に唇を寄せ、彼女の汗の匂いを嗅ぎながら、腰を前後に動かす。その動きは最初こそ理性的に繰り返されたが、次第に我を忘れて暴走してしまったように、容赦なくイルヴァの中を穿つものに変わった。
「はっ、あ……イルヴァっ」
「ぁん……ああっ、あっ……」
ランナルの腰が何度も前後し、そのたびにぱちゅんっ、パンパンッと乾いた音を立てて、二人の肌がぶつかり合う。
これがセックスだ。これが夫婦の営みだ。
ランナルの硬くなった淫茎は、イルヴァの膣内をしつこく出入りする。イルヴァも感じているのか、追加の蜜が溢れ、やや控えめだった水音ははしたないまでに大きくなってぬちゅり、ぬちゅりと摩擦を彩る。
「あなたのナカは最高だ……もっと、もっとこうしていたい……っ!」
「ラン……ナルっ、様……嬉しいっ……ああぁんっ」
それ以上、語れる言葉はなかった。
ランナルはイルヴァの唇を奪い、無我夢中で舌をからめた。今は正常位だが、対面座位などになって、彼女の体を丸ごと抱きしめたいと思った。この男の象徴が余すことなくイルヴァとの距離を縮めて彼女の奥深くへ届いているように、彼女ともっと深く近付いて、文字どおり一つになってしまいたい。
「んっ……っ」
ランナルの腰が揺れ動くたびに、パンッ、パンッと、肌と肌がぶつかる音がする。イルヴァの女壺はそんなランナルの滾りを逃すまいと、無自覚に甘く締めつけた。
「んっ……ぅっ……」
ランナルからの口付けに応えながら、イルヴァは自分の下腹部に何かが下りてくるのを感じた。そして、それが今までで一番激しく、ランナルのことを欲しいと思っていることに気付く。
「はあ、ぁっ……あ、イルヴァ……イくっ……子種を、受け取ってくださいっ」
ランナルはイルヴァの唇を解放する。そして、頭の中が真っ白になった。己の中の獣が、歓喜の悲鳴を遠くで上げたのだけは聞こえた気がする。
「あぁんっ……あ、熱いっ……」
ドクドクと、熱を帯びた何かが自分の中に吐き出されている。イルヴァは子宮全体でその存在を感じ取った。
「はあ……イルヴァ……愛しています。俺を見初めてくれて、ありがとう」
ランナルはイルヴァの中から己を引き抜くことなく、己の精液をしっかりと受け止めた妻に頬ずりをした。
子供だったという彼女が自分を好いて、そして何年も待ち続けて国主に自分との結婚をねだらなければ、こうして彼女と夫婦になることはなかった。誰よりものんびりと、しかしじっくりとただ武芸に任務に、仕事に励むしか能のなかった自分が、こんなにも愛らしい妻を持てただなんて。それはひとえに、その妻自身が自分を見つけて、愛してくれたからにほかならない。
「ランナル様……」
敏感な場所がつながったままのイルヴァは、ランナルの頬をなでながら彼を見上げた。
「私も……心から愛しています」
武人なのに落ち着きがあって丁寧で、せっかちな自分とは違ってじっくりと物事に取り組む人で、それゆえに結婚式から今日までの長い間、本当の夫婦になれずにいた。けれども、そんな夫を信じて閨教育に励んだ結果、途方もなく気持ちのいい行為があるのだと知ってしまった。そしてそれは、愛する人と行うからこその快楽なのだ。
「まだまだ、これからも私をかわいがってくださいね」
「もちろんですよ、イルヴァ。いつだってあなたを愛します」
ランナルはイルヴァのひたいにちゅ、ちゅ、と小さなキスをいくつか落とし、愛おしそうな表情で彼女を見つめた。
こののち、ランナルとイルヴァは五人もの子宝に恵まれた。そして、グントバハロン国宗家と武家ハリーン家のつながりの証として、有名なおしどり夫婦になるのだった。
「私のこのヴァギナに、ランナル様のペニスを挿入て……ランナル様の子種を、私の一番奥に注いでくださいまし♡」
「ああ、イルヴァ……愛おしい俺の妻。ようやくあなたと一つになれますね」
ランナルは下半身のムスコの根元に片手を添えると、ギンギンに膨張してもはや別物になったのではないかと思えるほどのそれを、イルヴァの潤った女穴に当てがった。そしてゆっくりと腰を沈め、未開の隘路を浸食していく。
「あっ、あぁ……んぅっ!」
「イルヴァ、ゆっくり息を吐いて。体の力を抜いてください」
「はい……っ」
女汁が溢れているとはいえ、ランナルの指と舌以外の異物を受け入れたことのないそこは、狭いとしか言いようがなかった。しかし、結婚してから今日まで時間をかけて開発されてきたかいがあったのか、違和感はあれどもイルヴァはそれほど大きな痛みを覚えることなく、ランナルの熱を受け止めることができた。
「ランナル様のペニス……とても熱いですっ」
「イルヴァの中もですよ……それにこれは……すごく――」
――やばい、まずい、すんげぇ気持ちいい。
部下のネロにすることはあれども決してイルヴァにはしない雑な口調が、思わずランナルの口から出そうになる。
(あったかくて、ぎゅっと締めつけてきて……なんだ、これは)
セックスは初めてではない。けれど、馬鹿の一つ覚えのように「気持ちいい」以外の感想が出てこないほどのこんな快感は、娼婦相手に覚えたことがない。
「イルヴァっ……動きますよ」
ランナルの男棒の先端は、おそらくイルヴァの最奥に届いた。そのまましばらく、彼女の肉壁のうねりを感じていたかったが、散々押さえつけられてきたランナルの中の獣がそれを許さなかった。ついに到達した本陣を、今こそ本気でなぶれ、味わえと、凶暴にせっついてくる。
「ええ、ランナル様……あなたの好きにしてください♡」
イルヴァは女神かと思うような慈愛の笑みを浮かべると、両腕をランナルに伸ばして引き寄せた。ランナルはイルヴァの首元に唇を寄せ、彼女の汗の匂いを嗅ぎながら、腰を前後に動かす。その動きは最初こそ理性的に繰り返されたが、次第に我を忘れて暴走してしまったように、容赦なくイルヴァの中を穿つものに変わった。
「はっ、あ……イルヴァっ」
「ぁん……ああっ、あっ……」
ランナルの腰が何度も前後し、そのたびにぱちゅんっ、パンパンッと乾いた音を立てて、二人の肌がぶつかり合う。
これがセックスだ。これが夫婦の営みだ。
ランナルの硬くなった淫茎は、イルヴァの膣内をしつこく出入りする。イルヴァも感じているのか、追加の蜜が溢れ、やや控えめだった水音ははしたないまでに大きくなってぬちゅり、ぬちゅりと摩擦を彩る。
「あなたのナカは最高だ……もっと、もっとこうしていたい……っ!」
「ラン……ナルっ、様……嬉しいっ……ああぁんっ」
それ以上、語れる言葉はなかった。
ランナルはイルヴァの唇を奪い、無我夢中で舌をからめた。今は正常位だが、対面座位などになって、彼女の体を丸ごと抱きしめたいと思った。この男の象徴が余すことなくイルヴァとの距離を縮めて彼女の奥深くへ届いているように、彼女ともっと深く近付いて、文字どおり一つになってしまいたい。
「んっ……っ」
ランナルの腰が揺れ動くたびに、パンッ、パンッと、肌と肌がぶつかる音がする。イルヴァの女壺はそんなランナルの滾りを逃すまいと、無自覚に甘く締めつけた。
「んっ……ぅっ……」
ランナルからの口付けに応えながら、イルヴァは自分の下腹部に何かが下りてくるのを感じた。そして、それが今までで一番激しく、ランナルのことを欲しいと思っていることに気付く。
「はあ、ぁっ……あ、イルヴァ……イくっ……子種を、受け取ってくださいっ」
ランナルはイルヴァの唇を解放する。そして、頭の中が真っ白になった。己の中の獣が、歓喜の悲鳴を遠くで上げたのだけは聞こえた気がする。
「あぁんっ……あ、熱いっ……」
ドクドクと、熱を帯びた何かが自分の中に吐き出されている。イルヴァは子宮全体でその存在を感じ取った。
「はあ……イルヴァ……愛しています。俺を見初めてくれて、ありがとう」
ランナルはイルヴァの中から己を引き抜くことなく、己の精液をしっかりと受け止めた妻に頬ずりをした。
子供だったという彼女が自分を好いて、そして何年も待ち続けて国主に自分との結婚をねだらなければ、こうして彼女と夫婦になることはなかった。誰よりものんびりと、しかしじっくりとただ武芸に任務に、仕事に励むしか能のなかった自分が、こんなにも愛らしい妻を持てただなんて。それはひとえに、その妻自身が自分を見つけて、愛してくれたからにほかならない。
「ランナル様……」
敏感な場所がつながったままのイルヴァは、ランナルの頬をなでながら彼を見上げた。
「私も……心から愛しています」
武人なのに落ち着きがあって丁寧で、せっかちな自分とは違ってじっくりと物事に取り組む人で、それゆえに結婚式から今日までの長い間、本当の夫婦になれずにいた。けれども、そんな夫を信じて閨教育に励んだ結果、途方もなく気持ちのいい行為があるのだと知ってしまった。そしてそれは、愛する人と行うからこその快楽なのだ。
「まだまだ、これからも私をかわいがってくださいね」
「もちろんですよ、イルヴァ。いつだってあなたを愛します」
ランナルはイルヴァのひたいにちゅ、ちゅ、と小さなキスをいくつか落とし、愛おしそうな表情で彼女を見つめた。
こののち、ランナルとイルヴァは五人もの子宝に恵まれた。そして、グントバハロン国宗家と武家ハリーン家のつながりの証として、有名なおしどり夫婦になるのだった。


