Fahrenheit Ⅳ

その日は一日家で過ごした。くだらない正月番組を適当に流し、昨日瑠華が持たせてくれたおせちやピザの残りを食べながら昼間っから酒を呑み、ただだらだら、と。


しかしそのおかげが夜は早く眠ることができた。


明日の練習の為、早く寝て体調を整える必要がある。明日こそ遅刻するわけにはいかないしな。


しかしわくわくして眠れん。


まるで遠足前の小学生な気分になってベッドで一人ごろごろと身もだえしていたが、そうのうち自然に眠っていたようだ。


20XX年 1月 3日 火曜日


昨日あんなに眠れなかったのに今日はやたらと早く目が覚めた。


何と言っても瑠華に会えるからな!(若干一名余分なのがいるが)


俺は本番用のスーツをスーツカバーに入れて、財布やケータイなんかのチェック。


忘れ物はない、ということで出発。


スーツカバーを車に放り込んで目的のマルーナホテルに着くと、すでにロビーでは私服姿の瑠華と佐々木が到着していた。


瑠華もドレスをカバーに入れてきたのか、ソファの脇に置いてある。


「本来、新婦の準備をするために使う部屋も着替えやメイクの為貸してくれるようで、そこで着替えます。勿論新郎用は部長の為に準備をしてもらいました」


まぁ、そうだよな~最初からドレスだと目立つし。


てか流石瑠華、俺はそこまで気が回らなかったぜ。

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