懐かない猫の取扱説明書。
「!?、っ痛い。何?」
引っ張った!?
え?見間違い!?
「帰る準備しろ。迎え来るって言っただろ。」
「だから待ってたじゃん。」
「寝てただけだろ。」
カバンを机に置いてゆるゆると準備を始める日向に対して貧乏ゆすりで急かす男。
怖すぎないか?
絶対将来パワハラとかするだろ。
教室はこの男に頬を赤らめる女子と日向を心配そうに見つめる男子で分かれた。
女子の髪を引っ張るのはどうかと思うけど顔はカッコいい。
女子が騒ぐのも分かる。
「秋ー、奈々ー早くしろー?置いてくぞー?」
ぼんやりしてたら同じ顔が増えた。
「楓、おせぇ。」
「ごめんって〜、ラスト体育は着替えがあるから時間掛かるんだよ〜。
んで?なんで奈々は半べそなの?」
「・・・楓くん。」
楓と呼ばれた男子が当たり前の様に日向の引っ張られてぐちゃっとなった髪を整える。
完全にこの3人の空気だ。
美形が揃うと騒ぎじゃなくて静かになることを初めて知った。
彼らはそのまま帰って行った。
その後の教室はと言うと・・・