財界の暴君に契約妻として囲われました ~初恋を拗らせた大富豪に、一途に愛されています~
社長室に入った俺と新藤はソファに腰を下ろし、城ケ崎から報告を受ける。
「セキュリティ部より先ほど報告がありまして、社長個人のパソコンに外部からの不正アクセスを検知したようです」
「何だとっ!?」
「城ケ崎君、それは本当なのか……?」
新藤が城ケ崎の顔色を窺う。
「……はい。現在、詳しい状況を調べておりますが、例の極秘プロジェクトのデータが抜き取られた可能性が高いです」
俺はセキュリティ部からの報告書を受け取り、確認する。
そこには、俺の個人用ファイルに不正アクセスされた時間と、海外のサーバー経由でハッキングされたことが示されていた。
新藤は、片桐ホールディングスの会長――俺の父親の右腕でもある、新藤恒夫専務取締役の息子だ。
だから、幼い頃から気心が知れた戦友のような存在で、幼馴染でもあり、信頼できる男でもある。
「例の極秘プロジェクトは、限られた人しか知らない。俺と新藤とここにいる秘書二人と、あとは実務担当の二人だけだ」
「案件として挙げてないものを……どうやって情報を入手したのだろう」
「……恐らく、俺の動向を探っている者が、内部にいるんだろうな」
極秘プロジェクトは、九石精工の新技術を売りにして、再建を図るのが目的。
李茉の父親の会社というのもあって極秘で進めたかった俺は、片桐キャピタルの資金からではなく、海外の銀行に預けてある個人資産から負債額五億円を投資目的で融資した。
だから、会社に報告する義務はなく、極秘プロジェクトとして進めていた。
「とりあえず、大至急で調べてみる」
「……頼む」
新藤は城ケ崎を連れて部屋を後にした。
「及川」
「はい、社長」
「悪いが、九石精工の様子を確認してくれ」
「承知しました」
及川に指示を出し、俺はセキュリティ部へと向かった。
「セキュリティ部より先ほど報告がありまして、社長個人のパソコンに外部からの不正アクセスを検知したようです」
「何だとっ!?」
「城ケ崎君、それは本当なのか……?」
新藤が城ケ崎の顔色を窺う。
「……はい。現在、詳しい状況を調べておりますが、例の極秘プロジェクトのデータが抜き取られた可能性が高いです」
俺はセキュリティ部からの報告書を受け取り、確認する。
そこには、俺の個人用ファイルに不正アクセスされた時間と、海外のサーバー経由でハッキングされたことが示されていた。
新藤は、片桐ホールディングスの会長――俺の父親の右腕でもある、新藤恒夫専務取締役の息子だ。
だから、幼い頃から気心が知れた戦友のような存在で、幼馴染でもあり、信頼できる男でもある。
「例の極秘プロジェクトは、限られた人しか知らない。俺と新藤とここにいる秘書二人と、あとは実務担当の二人だけだ」
「案件として挙げてないものを……どうやって情報を入手したのだろう」
「……恐らく、俺の動向を探っている者が、内部にいるんだろうな」
極秘プロジェクトは、九石精工の新技術を売りにして、再建を図るのが目的。
李茉の父親の会社というのもあって極秘で進めたかった俺は、片桐キャピタルの資金からではなく、海外の銀行に預けてある個人資産から負債額五億円を投資目的で融資した。
だから、会社に報告する義務はなく、極秘プロジェクトとして進めていた。
「とりあえず、大至急で調べてみる」
「……頼む」
新藤は城ケ崎を連れて部屋を後にした。
「及川」
「はい、社長」
「悪いが、九石精工の様子を確認してくれ」
「承知しました」
及川に指示を出し、俺はセキュリティ部へと向かった。