財界の暴君に契約妻として囲われました ~初恋を拗らせた大富豪に、一途に愛されています~
セキュリティ部を訪れた俺は、部長の野口晶を別室に呼び、状況を確認する。
「どういう状況か、詳しく説明してくれ」
「……はい。今日十時過ぎに、社長室の端末に保存されている個人ファイルへ不正アクセスが確認されました。アクセスログを追跡しましたが、海外のIPアドレスを使用しているため、逆探知は不可能です」
野口の報告に、俺は違和感を覚えた。
「……そうか。では、どれくらいのデータが抜き取られたか、調べることは可能か?」
「はい、それは可能です」
俺の質問に、野口が頷く。
「では、できるだけ多くの情報を集めてくれ。それから、何かわかったことや気になることがあったら、いつでも報告してくれ」
「承知しました」
俺は自室へと戻りながら、違和感が何かを探る。
不正アクセスされた個人用ファイルには、ニ重のロックがかかっている。社用のパスワードと個人用のパスワード。
大企業の社長室のパソコンにアクセスするだけでも、相当なやり手のハッカーの仕業だと思う。
二重の鍵を解除したというのも気になるが、なぜ深夜のような時間帯ではないのか。
普通なら、不正アクセスされたのを検知して対処されるのを回避するために、時間帯を選びそうなものなのに……。
「どういう状況か、詳しく説明してくれ」
「……はい。今日十時過ぎに、社長室の端末に保存されている個人ファイルへ不正アクセスが確認されました。アクセスログを追跡しましたが、海外のIPアドレスを使用しているため、逆探知は不可能です」
野口の報告に、俺は違和感を覚えた。
「……そうか。では、どれくらいのデータが抜き取られたか、調べることは可能か?」
「はい、それは可能です」
俺の質問に、野口が頷く。
「では、できるだけ多くの情報を集めてくれ。それから、何かわかったことや気になることがあったら、いつでも報告してくれ」
「承知しました」
俺は自室へと戻りながら、違和感が何かを探る。
不正アクセスされた個人用ファイルには、ニ重のロックがかかっている。社用のパスワードと個人用のパスワード。
大企業の社長室のパソコンにアクセスするだけでも、相当なやり手のハッカーの仕業だと思う。
二重の鍵を解除したというのも気になるが、なぜ深夜のような時間帯ではないのか。
普通なら、不正アクセスされたのを検知して対処されるのを回避するために、時間帯を選びそうなものなのに……。