財界の暴君に契約妻として囲われました ~初恋を拗らせた大富豪に、一途に愛されています~
及川さんから、惺也くんが社長を辞任し、会社が買収されるということはメールをもらっていたから知っている。
でも──婚約発表なんて聞いていない。
『私、宝生愛華と、ここにおります片桐』
愛華さんが惺也くんの名前を口にしようとした瞬間、ハウリングが起きて、会場が騒然となった。
ざわつきがようやく収まったその時、惺也くんがマイクを手にして立ち上がった。
『今から二分ほど前に──アミル財団が、宝生インダストリー社を買収したことを、この場で正式に発表いたします』
え、今なんて言ったの?
宝生インダストリーが片桐キャピタルを買収したと発表したばかりで、たった今……アミル財団が宝生インダストリーを買収したってこと?
……婚約会見じゃなくて……?
私と同じように、先輩たちも混乱して、何がなんだかわからない様子。
すると、惺也くんは淡々と言葉を続けた。
「申し遅れました。アミル財団の代表をしております──片桐惺也と申します」
会場中がどよめいているのが、画面を通して伝わってくる。
すぐさまテレビ画面の上部に、【アミル財団、宝生インダストリーの買収を正式に発表】とテロップが出た。
「どういうこと……?」
「李茉先生の元旦那さんは社長を辞任して、アミル財団の代表として、自分の会社を買収した会社を逆買収したってこと?」
「えっ、めちゃくちゃカッコいいじゃない‼」
先輩教諭たちの声に、思わず反応してしまう。
「噓っ……!」
でも──婚約発表なんて聞いていない。
『私、宝生愛華と、ここにおります片桐』
愛華さんが惺也くんの名前を口にしようとした瞬間、ハウリングが起きて、会場が騒然となった。
ざわつきがようやく収まったその時、惺也くんがマイクを手にして立ち上がった。
『今から二分ほど前に──アミル財団が、宝生インダストリー社を買収したことを、この場で正式に発表いたします』
え、今なんて言ったの?
宝生インダストリーが片桐キャピタルを買収したと発表したばかりで、たった今……アミル財団が宝生インダストリーを買収したってこと?
……婚約会見じゃなくて……?
私と同じように、先輩たちも混乱して、何がなんだかわからない様子。
すると、惺也くんは淡々と言葉を続けた。
「申し遅れました。アミル財団の代表をしております──片桐惺也と申します」
会場中がどよめいているのが、画面を通して伝わってくる。
すぐさまテレビ画面の上部に、【アミル財団、宝生インダストリーの買収を正式に発表】とテロップが出た。
「どういうこと……?」
「李茉先生の元旦那さんは社長を辞任して、アミル財団の代表として、自分の会社を買収した会社を逆買収したってこと?」
「えっ、めちゃくちゃカッコいいじゃない‼」
先輩教諭たちの声に、思わず反応してしまう。
「噓っ……!」