財界の暴君に契約妻として囲われました ~初恋を拗らせた大富豪に、一途に愛されています~
片桐くんは、父の会社の借金を帳消しにする代わりに、契約結婚を持ちかけてきた。
私が結婚相手に求めるのは──私を愛してくれて、私が愛せる男性。
だけど、彼は愛よりも利益を優先する最低な人。
でも──『俺はただ──お前を守りたいだけだ』と言った時の瞳は、嘘をついているようには見えなかった。
好きになれるかどうか。
彼と結婚して幸せになれるかどうか。
愛のない結婚だとしても、ちゃんと見極めないと……!
ハンカチやお財布など、忘れ物がないか確認していると、【家の前に着いた】という彼からのメールが届いた。
一瞬で、鼓動が早まる。
「同級生と、デートをするだけ……」
気負わなくても大丈夫、と自分に言い聞かせて玄関を出た。
すると、黒塗りのロングストレッチのリムジンが、家の前にどーんと停車していた。
「……えっ……」
な、何これ……!?
いつもの高級セダンでも十分すぎるほど威圧感があったのに、今日は──リムジン……!?
いやいやいやいや、勘弁してよっ‼
玄関先で硬直していると、及川さんが後部座席のドアを開け、その奥から片桐くんが降りてきた。
土曜日だけど、これも秘書の仕事なの……? そんな疑問が浮かんだが、知ったところで気を揉むだけだと思い、口を閉ざすことにした。
私が結婚相手に求めるのは──私を愛してくれて、私が愛せる男性。
だけど、彼は愛よりも利益を優先する最低な人。
でも──『俺はただ──お前を守りたいだけだ』と言った時の瞳は、嘘をついているようには見えなかった。
好きになれるかどうか。
彼と結婚して幸せになれるかどうか。
愛のない結婚だとしても、ちゃんと見極めないと……!
ハンカチやお財布など、忘れ物がないか確認していると、【家の前に着いた】という彼からのメールが届いた。
一瞬で、鼓動が早まる。
「同級生と、デートをするだけ……」
気負わなくても大丈夫、と自分に言い聞かせて玄関を出た。
すると、黒塗りのロングストレッチのリムジンが、家の前にどーんと停車していた。
「……えっ……」
な、何これ……!?
いつもの高級セダンでも十分すぎるほど威圧感があったのに、今日は──リムジン……!?
いやいやいやいや、勘弁してよっ‼
玄関先で硬直していると、及川さんが後部座席のドアを開け、その奥から片桐くんが降りてきた。
土曜日だけど、これも秘書の仕事なの……? そんな疑問が浮かんだが、知ったところで気を揉むだけだと思い、口を閉ざすことにした。