銀河の雫


どれくらい時間が経ったのだろう。

目を覚ますと、知らない部屋だった。

本棚くらいしか置かれてない、殺風景な部屋。


ここが……所長のマンション。

そうだ、プラネタリウムで会って……そして……

今日の一部始終を瞬時に思い出した。


「やばっ」

なにも身に纏っていなかった。

思わず毛布で自分の身体を隠す。



「陽さん……どこ?」

彼の姿を探した。

ベランダのガラス越しに背中が見える。

電話で話をしているんだ。




毛布を身体に巻き付けたまま、洋服を拾って歩いた。

ふと見ると、靴やバッグが玄関まで続いている。


まるでヘンゼルとグレーテル……

見られないように、慌てて洋服を身に着けた。


電話を終えた彼が戻って来た。


「月浦さん……起きてたの?」

「あっ……はい」

照れくさいというか、恥ずかしいというか……

私の顔はきっと紅潮している……

そのことを悟られないように、必死に平静を装った。

「あの……」

表情を見て、我に返る。

その表情は、想像していたものとは、まるで違っていた。

落胆したような、冴えない顔つきだった。

……私とのこと、後悔してるのかな。

それとも、あまり良くなかった……?

胸がぎゅっと締め付けられる。

「ごめん」

「……えっ?」

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