銀河の雫
お見合いから帰宅した私は、母に問い詰められた。
「あのあど、どうだった?」
「どうも何も、あっちから返事するって言っでだ」
「んだが? ……だげんともお見合いっていうのはな、早急に女の側がら返事するって決まってんだ」
「あぁ、あの男の人もそう言ってたげど、でも、あっちから返事するって言ってだ」
「そんたなごと、仲人さんがら返事はどうだべって、何回も催促の電話来てるがら」
「はぁ? 今帰ってきたばっかりだべ」
「だげんとも」
「わがった、どうせ、こどわられるに決まってんだがら、だったら、こどわればいいっちゃ」
「こんたないいご縁をこっちからこどわる?」
「どうせ、あっちもあんな毛玉だらげのセーター着て来て、最初からこどわりだいど思ってるって想像つがねぇのが?」
「んだよなぁ、大病院の院長先生の息子だっつうのに、お見合いのせぎでスーツも着て来ねえなんて、こっちを下に見で小馬鹿にしてんのがな」
「んだ、こんな田舎の儲がってもねぇ商店の娘なんかに、あんな医者で金持ぢの息子が結婚したがるなんて、おがしな話だど思わねえのが?」
「んだなぁ。そんなうまい話あるわげもねえが」
「んだんだ。んだがら、どのみぢ、こどわられるげど、急いで返事欲しいっていうなら、こっちがらこどわったらいいっちゃ」
「……そうが、勿体ねえなぁ」
「しがだねぇべ」