銀河の雫
スマホのバイブが鳴る。
薫さんからだった。
「もしもし、薫さん?」
『しずくさん、久しぶり~元気?』
相変わらずの明るい声に、ほっとする。
「元気だよ、あけましておめでとう」
『今年もよろしく〜』
「どうしたの? 電話なんて珍しいね」
『うん、どうしてるかと思って』
「前、話した通り、岩手の実家だよ。大也と一緒にね。薫さんは東京だっけ?」
『うん、それでね、そのことなんだけど』
「どうかしたの?」
『橘さんのこと、前、話したでしょ?』
「うん、運命のお相手ね」
『実は彼と会って話したんだ』
「橘統括本部長と? すごい」
『それで……日向所長としずくさんが、あたしのせいで、ぎくしゃくしてると伝えたの』
「……あぁ……うん」
『しずくさんの連絡先を橘さん経由で所長に伝えてもらった』
「……えっ?」
『勝手にごめん』
スマホをぎゅっと握り直す。
「……ううん、ありがと」
『嫌じゃなかった?』
「本当に助かる……どうしても連絡が取りたいと思ってたとこだったの」
『ホント? なら良かった』
「で? 運命のお相手は、どうだった?」
『うん、イケなオジになってた』
「あはは、何、それ」
『詳しいことは会ったら話すよ』
「うん、分かった、じゃあまたね」
『お正月明けに会社でね』