銀河の雫
二人の営業担当が、ひきつった表情で顔を見合わせていた。

「やはり、社員さんからは質問が多いと指摘されているんですね」

口の中がカラカラに乾く。

中村さんが重々しく口を開いた。

「……そのことなんですけど、月浦さんは質問がとても多く、社員さんの仕事の妨げになっているとの報告を受けています……」

私は黙ってうなずいた。

反論したいことは山ほどあった。

同じ場所で終日作業をしている私は、質問が多くなるのは当たり前。

社員さんだって、少し考えれば分かるはず。

けれど、その言葉たちは口を突いて出てくることはなかった。

彼女たちは、次は誰をふるい落とそうかと、こちらの様子をうかがっている。

いつもこちらの落ち度を大げさに騒ぎ立てる。

だから、何を言ったって無駄なことは分かってる。





社員さんたちとパーテーションを挟んで斜め向かいの席だったとき、こんな会話が聞こえたことがあった。

『あ~あ、来週からの派遣社員、取り過ぎちゃったよ』

『こんなに要らなくないですか?』

『多過ぎるから要らないって言っちゃおうか』

『今からですか』

『契約日より前だもん、今からでもできるっしょ』


なんで冗談みたいに言えてしまうの?

しかも、わざわざ、聞こえるように言うなんて。

この人たちに人の心はあるんだろうか。

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