銀河の雫


「月浦さんはお休みの日、何をしてるんですか?」

助手席のお見合い相手が聞いてきた。

……どうした?

急に私に興味でも持ったのか?

まさかな。

「あぁ、友達と映画観たり、美術館なんかも好きです」

「美術館ですか?」

「はい、前、ダリ展が新宿でやってて、それをたまたま見たらすごく良くて」

「どんな絵だったんですか?」

「そうですね、ダリの愛妻、ガラを描いた作品が秀逸でした」

「ガラ……ですか?」

「ダリは奔放なガラを一途に愛していて、ガラの絵を多く残してるんです。ガラをマリア様に見立てた大きな作品が圧巻で」

「はい」

助手席をちらりと見ると、男性の口角が少し上がったのが分かった。

「もう一度、あの絵が見たくて……ダリ美術館のあるスペインにいつか行ってみたいなぁ、なんて」

って、コラコラコラ……格好つけて、ナニ語っちゃってるんだ、私。

「……ところでそちらは、週末は何をされてるんですか?」

「いやぁ、僕は……職場に顔を出したり、家で本を読む程度で特に何も……」

休日にも職場に行く?
私からしたら絶対にありえない。

仕事人間なんだな。

企業戦士ってやつ?
♪二十四時間戦えますか?
ジャパニーズ・ビジネスマン♫(笑)
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