銀河の雫
終業のチャイムが鳴ると同時に、バッグを掴んだ。

顔を伏せて、誰にも気が付かれないように、そっと執務室を後にする。

まだ人もまばらなエントランスを通り、ペデストリアンデッキに出た。

行き交う人たちがスローモーションのように見え、賑わう声が耳障りなノイズに聞こえた。





ふと、空を見上げた。





夜の帳が下りた空。



もう、暮れているはずなのに、なんだか赤茶けて見えた。





……あぁ、そうか。




ここは、星すら見えないんだ……


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