銀河の雫
目覚ましより前に、朝の眩しい光で勝手に瞼が開いた。
……そうだ、今日は、新しい職場に派遣される日だ。
私はベッドから勢いよく身を起こした。
トントントンと、小気味良い音を立てて、サラダに入れる野菜を切る。
コンコン、ジュッと、熱くなったフライパンに卵を割り入れた。
「きらきらひかるー、おそらのほしよー。まばたきしてはー、……ぼくらをみてるー」
「ぼくらじゃなくて、みんなをみてる、だよ。小学校で習わなかったの?」
振り返ると、息子が眠そうな目でパジャマのまま、片手をあげて伸びをしている。
「あぁ、大也、おはよう」
「いつもそこ間違って歌ってるよね」
「えっ? そうだった?」
眉間にシワを寄せ、とぼけてみせる。
「それに朝からきらきら星って、ミスマッチじゃね?」
まぁ、確かに……
「んもう、……いいから早く着替えて!」
ダイニングに、くるみパンが焼ける匂いと、カフェオレのほろ苦い香りが漂う。
テーブルにサラダや目玉焼きも並んだ。
「今日は行けそう? フリースクール」
「……うん」
ジャムを塗りながら、大也は重い口を開く。
「楽しい? フリースクールは」
「うん……まぁ、中学よりはね」
「そっか」
テーブルの横に据えられたテレビのアナウンサーの声だけが、静かなダイニングに軽快に響き渡っていた。
「今日からね、日本産業政策公庫ってとこで、教育ローンの審査をするんだよ」
「……そ」
そ?
えっ、それだけ?
……まぁ、返事してくれただけ、いいか。
「来週くらいから遅くなるかも」
「まぁ、いつものことでしょ。ごちそうさまでした」
「お弁当、テーブルに置いとくからね」
軽くうなずくと、自分の部屋の扉を閉めた。
肩で軽くため息をつき、食器を洗い始めた。
……そうだ、今日は、新しい職場に派遣される日だ。
私はベッドから勢いよく身を起こした。
トントントンと、小気味良い音を立てて、サラダに入れる野菜を切る。
コンコン、ジュッと、熱くなったフライパンに卵を割り入れた。
「きらきらひかるー、おそらのほしよー。まばたきしてはー、……ぼくらをみてるー」
「ぼくらじゃなくて、みんなをみてる、だよ。小学校で習わなかったの?」
振り返ると、息子が眠そうな目でパジャマのまま、片手をあげて伸びをしている。
「あぁ、大也、おはよう」
「いつもそこ間違って歌ってるよね」
「えっ? そうだった?」
眉間にシワを寄せ、とぼけてみせる。
「それに朝からきらきら星って、ミスマッチじゃね?」
まぁ、確かに……
「んもう、……いいから早く着替えて!」
ダイニングに、くるみパンが焼ける匂いと、カフェオレのほろ苦い香りが漂う。
テーブルにサラダや目玉焼きも並んだ。
「今日は行けそう? フリースクール」
「……うん」
ジャムを塗りながら、大也は重い口を開く。
「楽しい? フリースクールは」
「うん……まぁ、中学よりはね」
「そっか」
テーブルの横に据えられたテレビのアナウンサーの声だけが、静かなダイニングに軽快に響き渡っていた。
「今日からね、日本産業政策公庫ってとこで、教育ローンの審査をするんだよ」
「……そ」
そ?
えっ、それだけ?
……まぁ、返事してくれただけ、いいか。
「来週くらいから遅くなるかも」
「まぁ、いつものことでしょ。ごちそうさまでした」
「お弁当、テーブルに置いとくからね」
軽くうなずくと、自分の部屋の扉を閉めた。
肩で軽くため息をつき、食器を洗い始めた。