銀河の雫
――月曜日
アラームより先に目が覚めた。
けど、なかなかベッドから起き上がることができない。
今日を無事にやり過ごせば、きっと楽になれると、自分自身を鼓舞してみる。
閑散とした早朝のエントランスで渡辺さんを待った。
「わざわざ来ていただいて申し訳ありません」
「さぁ、行きましょうか」
エレベーター内はいつものようなラッシュの賑わいはなかった。
二人を乗せたエレベーターは速度を増し、二十階で停まる。
エレベーターを降りて執務室へ向かうと、男性の話し声が聞こえてきた。
「……待ってください副所長、私の出張中に起こったことです」
日向所長の声だった。
「まずは私に先に聞き取りをさせてください。お願いします」
副所長に深々と頭を下げる所長の姿が目に飛び込んできた。
「……けれど、日向君。派遣社員のことは、私に一任してくれてるんじゃ……」
「仕事を教えたのは私です。彼女に非があるとするなら、私に責任があります」
所長の声がまだ人気のない廊下に響く。
「副所長、お願いします」
何度も頭を下げている……