銀河の雫
バッグのショルダー紐をぐっと握った。
こんなの、思ってたのと違う。
いつもの淡々とした、あの冷静な所長と違う。
熱い想いが胸に込み上げてくる。
「……分かったよ。それじゃぁ日向君が先に聞き取りをして。今後のことはそれから決めましょう」
副所長も気圧された様子だった。
「はい、ありがとうございます」
所長は、安堵の表情に変わった。
「……おはようございます」
少し前を歩いていた渡辺さんが声をかけた。
「あぁ、渡辺さん、聞こえてしまいましたか」
副所長がこちらを見て声をかける。
「はい……私は改めましょうか」
「そうですね、渡辺さん、また連絡しますので」
「……それじゃぁ月浦さん、また連絡しますから」
渡辺さんは肩にそっと手を置き、そのまま、引き返して行った。
一礼をし顔を上げると、所長と目が合った。
久しぶりに見る顔だった。
懐かしいような、縋りつきたいような気持ちが湧きあがる。
けれどもう、今日で最後……
胸が締め付けられる。
「月浦さん、小会議室まで一緒にいいですか」
「はい」
所長と斜向かいになるように座った。
「……私が出張中に何があったんですか」
「……すみません……メールを……確認してもらわずに……」
「送ったんですか?」
「そうです」
「月浦さんが……本当に?」
「はい」
「……本当のこと、教えてもらえますか?」
「本当のこと……とは?」
「何か私に隠してますよね、月浦さん」
「何も隠してなんか……」
「お願いだから。私には本当のことを言ってもらえませんか」
「……どうして、本当のことではないと思うんですか?」
「……」
しばらくの沈黙が流れた。
こんなの、思ってたのと違う。
いつもの淡々とした、あの冷静な所長と違う。
熱い想いが胸に込み上げてくる。
「……分かったよ。それじゃぁ日向君が先に聞き取りをして。今後のことはそれから決めましょう」
副所長も気圧された様子だった。
「はい、ありがとうございます」
所長は、安堵の表情に変わった。
「……おはようございます」
少し前を歩いていた渡辺さんが声をかけた。
「あぁ、渡辺さん、聞こえてしまいましたか」
副所長がこちらを見て声をかける。
「はい……私は改めましょうか」
「そうですね、渡辺さん、また連絡しますので」
「……それじゃぁ月浦さん、また連絡しますから」
渡辺さんは肩にそっと手を置き、そのまま、引き返して行った。
一礼をし顔を上げると、所長と目が合った。
久しぶりに見る顔だった。
懐かしいような、縋りつきたいような気持ちが湧きあがる。
けれどもう、今日で最後……
胸が締め付けられる。
「月浦さん、小会議室まで一緒にいいですか」
「はい」
所長と斜向かいになるように座った。
「……私が出張中に何があったんですか」
「……すみません……メールを……確認してもらわずに……」
「送ったんですか?」
「そうです」
「月浦さんが……本当に?」
「はい」
「……本当のこと、教えてもらえますか?」
「本当のこと……とは?」
「何か私に隠してますよね、月浦さん」
「何も隠してなんか……」
「お願いだから。私には本当のことを言ってもらえませんか」
「……どうして、本当のことではないと思うんですか?」
「……」
しばらくの沈黙が流れた。