銀河の雫
あいつめ。
本当に覚えてろよ。

クローゼットを開けると、高校時代に着ていたセーターとジーンズを取り出した。

「あぁっ、もう、これ着るしかないか」

鏡を見た。

わっ、ダサっ、俺、こんなダサい服着てたのか。

しかも足首が丸見えじゃないか。

俺、高校時代より背が伸びたのか。

『先方さん、もう、会場に着いている時間よ』

これしかない、贅沢は言っていられない。

コンタクトも替えを持ってきてない。

眼鏡が鞄に入ってたな。

靴……スーツ用の革靴じゃ、さすがにおかしいか。

確か高校時代に履いてたスニーカーまだあったな。

それにしても藪から棒に見合いなんて。

あちらから断ってくれれば御の字。

そうなれば、両親も俺に文句は言えないだろう。

けど、咳をして相手の女性に移したら申し訳ないな。

強めの風邪薬だけは飲んでおこう。



会場に到着すると、すでに見合い相手の姿があった。

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