Ribbon ~囚われた天使~
「・・・ごめんね、慧伊くん」
「笑弥」
なんとそこに立っていたのは片手にお盆を持つ笑弥くんで、申し訳なさそうに目を伏せ、手を置いた慧伊くんの肩を優しく握る。
「おかしいって分かってたんだ。俺の母親が間違ってるって。でも今更そんなこと言えなくて。・・・本当にごめん」
どうやらコッソリ話を聞いていたらしく、笑弥くんはそう謝った。
いつからいたんだろう・・・気付かなかった。
やっぱり人外種ってすごいんだなぁ・・・。
「いいよ。俺もムキになりすぎた」
「慧伊くんがムキになるのは仕方ないよ。俺はそれだけのことをしたから」
・・・大丈夫そうかな。仲直りできそうで安心した。
心なしか朧くんもホッとしたように胸を撫で下ろしていたように見えたので、きっと彼も慧伊くんのことを心配していたんだろう。
「全部忘れよう」
「・・・慧伊くんがいいなら。本当にごめんね」
慧伊くんの提案に小さく頭を下げた笑弥くんは、お盆をもって去って行った。
仲直りできた・・・のかな?
笑弥くんがこれから、どうやってお母さんに察するのか気になることろではあるけど・・・。
「ごめんね澪りん、私情をつらつらと。・・・ほら、食べよ!」
「うん、食べよ!・・・慧伊くん、プリン食べる?」
元気な慧伊くんに戻ると、なんだか彼を甘やかしたくなる。
その・・・もうお腹もいっぱいだし。
残すのはもったいないもんね!
「え、いいの⁉もらうもらう!」
「どうぞ」
「ありがとう!」
よかった、ここで遠慮されたら微妙な気まずさが続いちゃうからなぁ・・・あはは。
慧伊くんは意外とこういうところで気が遣えるっていうか。
「今日って午後の授業あったか?」
「ないですよ。HR終わったら生徒会です」
食べ終わった緋瑠先輩と燈羅さんの話によると、生徒会の活動は放課後にあるらしい。
部活、入らなくてよかった・・・。
「凛牙、ちゃんと澪に教えるんだよ。お世話係なんだから」
「・・・わかってます」
「お、お世話になります・・・」
そっか、凛牙くんが色々教えてくれるのか。
すぐに覚えて、お手を煩わせないようにしないと・・・。
でも優秀な人外種の方々がやる仕事を、人間の私ができるのか、不安だなぁ・・・。
「・・・別に、教えるのは手間じゃないし」
「ひゅ~!凛牙くん優し~!」
優しい言葉を掛けてくれた凛牙くんをすかさず、燈羅さんが囃し立てる。
またそういうことするから・・・。
「・・・先、教室行ってる」
ほら、行っちゃった。
本気で怒っていないのは分かるけど・・・燈羅さんは人を揶揄うのが好きなんだろうか。
「心配しないで澪。凛牙は澪のこと大好きだから」
「だ、大好き・・・?」
いやいや、まだ出会って1日くらいだし。
よっぽどのことがないと『大好き』にはならないはずだよ。
・・・まぁ、嫌われてはいないっていうのは、なんとなく感じられるんだけど。
「俺たちもそろそろ帰るぞ」
「そだね~」
煌夜先輩と緋瑠先輩がそう言って席を立ち、私たちは食堂を出た。
「笑弥」
なんとそこに立っていたのは片手にお盆を持つ笑弥くんで、申し訳なさそうに目を伏せ、手を置いた慧伊くんの肩を優しく握る。
「おかしいって分かってたんだ。俺の母親が間違ってるって。でも今更そんなこと言えなくて。・・・本当にごめん」
どうやらコッソリ話を聞いていたらしく、笑弥くんはそう謝った。
いつからいたんだろう・・・気付かなかった。
やっぱり人外種ってすごいんだなぁ・・・。
「いいよ。俺もムキになりすぎた」
「慧伊くんがムキになるのは仕方ないよ。俺はそれだけのことをしたから」
・・・大丈夫そうかな。仲直りできそうで安心した。
心なしか朧くんもホッとしたように胸を撫で下ろしていたように見えたので、きっと彼も慧伊くんのことを心配していたんだろう。
「全部忘れよう」
「・・・慧伊くんがいいなら。本当にごめんね」
慧伊くんの提案に小さく頭を下げた笑弥くんは、お盆をもって去って行った。
仲直りできた・・・のかな?
笑弥くんがこれから、どうやってお母さんに察するのか気になることろではあるけど・・・。
「ごめんね澪りん、私情をつらつらと。・・・ほら、食べよ!」
「うん、食べよ!・・・慧伊くん、プリン食べる?」
元気な慧伊くんに戻ると、なんだか彼を甘やかしたくなる。
その・・・もうお腹もいっぱいだし。
残すのはもったいないもんね!
「え、いいの⁉もらうもらう!」
「どうぞ」
「ありがとう!」
よかった、ここで遠慮されたら微妙な気まずさが続いちゃうからなぁ・・・あはは。
慧伊くんは意外とこういうところで気が遣えるっていうか。
「今日って午後の授業あったか?」
「ないですよ。HR終わったら生徒会です」
食べ終わった緋瑠先輩と燈羅さんの話によると、生徒会の活動は放課後にあるらしい。
部活、入らなくてよかった・・・。
「凛牙、ちゃんと澪に教えるんだよ。お世話係なんだから」
「・・・わかってます」
「お、お世話になります・・・」
そっか、凛牙くんが色々教えてくれるのか。
すぐに覚えて、お手を煩わせないようにしないと・・・。
でも優秀な人外種の方々がやる仕事を、人間の私ができるのか、不安だなぁ・・・。
「・・・別に、教えるのは手間じゃないし」
「ひゅ~!凛牙くん優し~!」
優しい言葉を掛けてくれた凛牙くんをすかさず、燈羅さんが囃し立てる。
またそういうことするから・・・。
「・・・先、教室行ってる」
ほら、行っちゃった。
本気で怒っていないのは分かるけど・・・燈羅さんは人を揶揄うのが好きなんだろうか。
「心配しないで澪。凛牙は澪のこと大好きだから」
「だ、大好き・・・?」
いやいや、まだ出会って1日くらいだし。
よっぽどのことがないと『大好き』にはならないはずだよ。
・・・まぁ、嫌われてはいないっていうのは、なんとなく感じられるんだけど。
「俺たちもそろそろ帰るぞ」
「そだね~」
煌夜先輩と緋瑠先輩がそう言って席を立ち、私たちは食堂を出た。