Ribbon ~囚われた天使~
♡───────────────────────♡
「凛牙くん・・・」
「ん?資料の入力終わったか?」
凛牙くんに声を掛けると、キーボートをノールックで打ちながらこちらを見てくれる。
今は資料の入力じゃなくて・・・。
「全部終わりました・・・!」
「・・・はっ?」
さすがにこれは誇っていいんじゃないかと胸を張る。
すると、凛牙くんだけでなく、燦くんまでもが大きく目を見開いた。
「え、いや・・・今週中に終われば、」
そんなに言葉に詰まられても。
だって、期限中だったらはやく終わった方がいいでしょう?
「・・・人間?」
「人間だよ・・・!」
人外種の凛牙くんにそんなこといわれるなんて・・・これは誉め言葉として受け取っていいのかな?
凛牙くんが嫌味なんていうはずないけど・・・。
「会長」
「そうだな。澪李の仕事が終わったから全員帰るぞ」
えっ・・・そんな、私に合わせていいの?
それとも、私が仕事終わるの待ってた・・・⁉
「よし、帰ろ」
燈羅さんまで・・・。
ツートップがそう言ったことで、もう全員立ち上がってカバンを持ってしまった。
「澪、こっち」
パソコンを閉じてジャケットを腕にかけた凛牙くんに呼ばれ、さっき教えてもらえなかった扉の前に行く。
ここって、なににつながる扉なんだろう・・・。
重そうな扉を一気に凛牙くんが開け、その扉の向こうにあったのは暗闇・・・。
パチンと電気がつき、出てきたのは通路だ。
「えっと・・・」
これは行け、という意味なんだろうか。
ちょっと未知の通路は怖いかも・・・明るいからまだマシだから。
「あはは、初めての道でレディーを先頭にはしないよ。ついておいで」
どうしたらいいのか分からず困惑していると、紳士な燈羅さんが笑いながら通路に入って行った。
煌夜先輩と緋瑠先輩も続き、私も燦くんと一緒に通路を進む。
数十メートル右や左に曲がると、着いたのは・・・。
「寮・・・?寮だ・・・!」
なんと扉は直接、生徒会寮に繋がっていたのだ。
「便利でしょ。生徒会は仕事が長引くこともあるからね」
と慧伊くんが言ってニッコリ笑う。
そっか・・・生徒会のお仕事は大変っていうのが、さっき分かったからなぁ。
「あ!澪、このあと時間あるか?歓迎会しよう!」
「えっ・・・いいんですか!」
緋瑠先輩の素敵な提案に時間を確認すると、まだ3時半。
まさか歓迎会をしてもらえるなんて・・・!
人外種の人たちってもっと気高いと思ってたけど、生徒会の人たちも笑弥くんも、すごくいい人だ。
人間の私にも優しく接してくれて、偏見を抱いていたことを深く反省する。
「じゃあ、このあと全員で買い出しな!」
「えっ・・・全員?」
まだ私以外反応してないし、全員参加は・・・そんな都合よく合うかな・・・?
それに、そもそも参加したくない人もいるかもしれないし・・・。
「もちろん全員参加するに決まってるだろ。澪李、着替えておいで」
首をかしげているとすぐに煌夜先輩がそう返し、部屋に入って行った。
え・・・みんな参加してくれるの・・・⁉
「着替えてくる~」
煌夜先輩に続くようにみんな自分の部屋に入っていき、最後に凛牙くんが残る。
凛牙くんも参加・・・いいのかな・・・?
「澪、・・・これ」
「ん?・・・ルームキー?私持ってるよ?」
部屋に入らず立っている凛牙くんが差し出してきたのは・・・ルームキー。
でも私は学園長先生からもらってるし、それも凛牙くんは知っているはず。
「そうじゃなくて・・・俺のルームキー」
・・・えっ?
なんで凛牙くんが私に、自室のルームキーを?
なんで私が、凛牙くんのルームキーを?
「なんかあった時に・・・インターホンじゃ間に合わないかもしれないから。俺もいないかもしれないし。だから、なんかあったらインターホン押さずに入って来て」
あ・・・心配してくれているのか。
『特別待遇』の生徒会寮でなにか起こるとは思えないけど・・・。
「ありがとう・・・?じゃあ、御厚意に甘えて。・・・はい、これ」
「・・・なに、これ」
「え?私のルームキー。交換だね!じゃあ、またあとで!」
凛牙くんがルームキーをくれたんだから、私もあげるべきだろう。
カバンに入っているスペアのうち1枚を引き抜いて凛牙くんに渡し、私も自分の部屋に入った。
「警戒心なさすぎ・・・」
1人残された凛牙くんが、廊下でそんなことを呟いてため息をついているとは知らずに。
「凛牙くん・・・」
「ん?資料の入力終わったか?」
凛牙くんに声を掛けると、キーボートをノールックで打ちながらこちらを見てくれる。
今は資料の入力じゃなくて・・・。
「全部終わりました・・・!」
「・・・はっ?」
さすがにこれは誇っていいんじゃないかと胸を張る。
すると、凛牙くんだけでなく、燦くんまでもが大きく目を見開いた。
「え、いや・・・今週中に終われば、」
そんなに言葉に詰まられても。
だって、期限中だったらはやく終わった方がいいでしょう?
「・・・人間?」
「人間だよ・・・!」
人外種の凛牙くんにそんなこといわれるなんて・・・これは誉め言葉として受け取っていいのかな?
凛牙くんが嫌味なんていうはずないけど・・・。
「会長」
「そうだな。澪李の仕事が終わったから全員帰るぞ」
えっ・・・そんな、私に合わせていいの?
それとも、私が仕事終わるの待ってた・・・⁉
「よし、帰ろ」
燈羅さんまで・・・。
ツートップがそう言ったことで、もう全員立ち上がってカバンを持ってしまった。
「澪、こっち」
パソコンを閉じてジャケットを腕にかけた凛牙くんに呼ばれ、さっき教えてもらえなかった扉の前に行く。
ここって、なににつながる扉なんだろう・・・。
重そうな扉を一気に凛牙くんが開け、その扉の向こうにあったのは暗闇・・・。
パチンと電気がつき、出てきたのは通路だ。
「えっと・・・」
これは行け、という意味なんだろうか。
ちょっと未知の通路は怖いかも・・・明るいからまだマシだから。
「あはは、初めての道でレディーを先頭にはしないよ。ついておいで」
どうしたらいいのか分からず困惑していると、紳士な燈羅さんが笑いながら通路に入って行った。
煌夜先輩と緋瑠先輩も続き、私も燦くんと一緒に通路を進む。
数十メートル右や左に曲がると、着いたのは・・・。
「寮・・・?寮だ・・・!」
なんと扉は直接、生徒会寮に繋がっていたのだ。
「便利でしょ。生徒会は仕事が長引くこともあるからね」
と慧伊くんが言ってニッコリ笑う。
そっか・・・生徒会のお仕事は大変っていうのが、さっき分かったからなぁ。
「あ!澪、このあと時間あるか?歓迎会しよう!」
「えっ・・・いいんですか!」
緋瑠先輩の素敵な提案に時間を確認すると、まだ3時半。
まさか歓迎会をしてもらえるなんて・・・!
人外種の人たちってもっと気高いと思ってたけど、生徒会の人たちも笑弥くんも、すごくいい人だ。
人間の私にも優しく接してくれて、偏見を抱いていたことを深く反省する。
「じゃあ、このあと全員で買い出しな!」
「えっ・・・全員?」
まだ私以外反応してないし、全員参加は・・・そんな都合よく合うかな・・・?
それに、そもそも参加したくない人もいるかもしれないし・・・。
「もちろん全員参加するに決まってるだろ。澪李、着替えておいで」
首をかしげているとすぐに煌夜先輩がそう返し、部屋に入って行った。
え・・・みんな参加してくれるの・・・⁉
「着替えてくる~」
煌夜先輩に続くようにみんな自分の部屋に入っていき、最後に凛牙くんが残る。
凛牙くんも参加・・・いいのかな・・・?
「澪、・・・これ」
「ん?・・・ルームキー?私持ってるよ?」
部屋に入らず立っている凛牙くんが差し出してきたのは・・・ルームキー。
でも私は学園長先生からもらってるし、それも凛牙くんは知っているはず。
「そうじゃなくて・・・俺のルームキー」
・・・えっ?
なんで凛牙くんが私に、自室のルームキーを?
なんで私が、凛牙くんのルームキーを?
「なんかあった時に・・・インターホンじゃ間に合わないかもしれないから。俺もいないかもしれないし。だから、なんかあったらインターホン押さずに入って来て」
あ・・・心配してくれているのか。
『特別待遇』の生徒会寮でなにか起こるとは思えないけど・・・。
「ありがとう・・・?じゃあ、御厚意に甘えて。・・・はい、これ」
「・・・なに、これ」
「え?私のルームキー。交換だね!じゃあ、またあとで!」
凛牙くんがルームキーをくれたんだから、私もあげるべきだろう。
カバンに入っているスペアのうち1枚を引き抜いて凛牙くんに渡し、私も自分の部屋に入った。
「警戒心なさすぎ・・・」
1人残された凛牙くんが、廊下でそんなことを呟いてため息をついているとは知らずに。