Ribbon ~囚われた天使~
「へぇ~!澪、私服可愛いな!」

部屋から出た途端、目の前に緋瑠先輩が立っていて、開口一番にそう褒めてくれる。

「そうですか?ありがとうございます」

少し恥ずかしいけど素直に喜ぶと、その後ろに立っている煌夜先輩も頷いた。
肩から胸にラッフルのついた水色のシャツに黒のミニスカート、ひざ下までの黒ブーツ。
動きにくそうに見えて、実は動きやすく実用性の高いファッションだ。

「でも・・・そんな可愛いの、大丈夫?万が一料理で汚れたら・・・」

「大丈夫です!絶対に汚さない自信があります」

胸を張ってそう言うと、腕を組んでいた煌夜先輩がプッと噴き出した。
なんか面白いこと言ったかな・・・?と首をかしげていると、首をに振った煌夜先輩が歩き出す。

「校舎内にスーパーがあるからそこで買い出しをしよう。とは言っても『特別待遇』でタダだから買い(●●)出しではないが」

そっか・・・じゃなくて、校舎内にスーパー?
さすが葉月学園、普通の欠片もない。
にしても・・・全員さすが名門一族の子息というか、すごくオシャレだ。

「見惚れてる?」

「燈羅さん・・・その一言がなければ完璧かと」

たしかにすごくカッコいいんだけどなぁ・・・。
ニコニコと燈羅さんが訊いてきて、思わずそう返してしまった。
・・・でも高校生でこんなに革ジャンが似合う人いる?

「とりあえず行こう。料理する時間もあるし」

「そうだな」

みんなが呆れたような視線を燈羅さんに送ると、誰よりも早く飽きた緋瑠先輩が煌夜先輩を追い抜かす。
それに続くように、全員が寮の建物を出てスーパーに向かった。

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