【恋愛×サスペンスホラー】イケメン年下後輩くんは、私の耳を溺愛する
「なにか相談があるの?」
 だから遠回りでも送ってくれたのだろうか。

「……俺、好きな人がいて。だけどその人って鈍感でぜんぜん気づいてくれなくて」
「そっか」

 私の胸に痛みが走った。
 かわいい後輩……そう思おうとしてきたけど、本当は彼が好き。でも態度には出さないように気を付けてきた。年上の私からの好意なんて彼には迷惑だろうから。

 こうなるんだから、黙っていてよかった。
 そう思った直後。

「つまり俺、先輩が好きなんです」

 続いた言葉に、私は驚いて彼を見た。
 いつも通りの童顔に、真剣なまなざし。

 私は動揺して言葉をなくした。彼は酔っていて、だからこんなことを?

「本当に好きなんです!」

 私の内心を察したように彼は叫ぶ。

 どうしよう、どうしたらいい?
 まさかこんなところで告白されるなんて予想外すぎて、なにも考えられない。

「先輩も俺のこと好きですよね?」
「えっ……」
「気づいてますよ、いつも俺を見ててくれたの」

 まさかばれてたなんて。私は一杯しか飲んでないから酔いは醒めてるはずなのに、いっきに血が昇って、顔が熱い。

「俺とつきあってください! お願いします!」

 彼が深々と頭を下げる。
 真剣な声は震えていた。
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