隠しても無駄ですよ、先輩。〜芋女を演じる私と、全部お見通しな後輩〜
「ごめんひなちゃん。まだこんなことになるとか、思ってなくて」
「謝ることじゃないよ。私は深月のメンタルを優先しただけだよ」
あれ、もしかして私、スクールカウンセラーとか向いてたりしちゃう!?って、きゃっきゃと騒ぐひなちゃんを見てたら、さっきまで重く残り続けていた塊が、スッとい消えていった気がした。
……ーーーコンコン。
私とひなちゃんの声しかしなかった保健室。そこに響いたノック音。
騒がしくしてたから、先生来ちゃったかな。
「多分先生だと思うから、私謝ってくるよ。騒いじゃったからね」
私が扉を開けるより先にドアが開いた。
……あれ、保健の先生、こんなに背、高かった?
ちがう、先生じゃ、ない。
だって、このネクタイ…男子の制服のものなんだもん。
「あれ、一條さん!?倒れたって聞いてきたんですけど、もう立って大丈夫なんですか…?」