隠しても無駄ですよ、先輩。〜芋女を演じる私と、全部お見通しな後輩〜
なんでも器用にこなしてしまうひなちゃんが、ちょっとだけ、羨ましい。
「宮村に話しかけられたら何言ってたか後で報告するわ」
「い、いらないよ…聞いても何もできないよ」
「宮村は深月のこと、どう思ってるか分かんないじゃん?」
聞くだけならタダでしょ?と悪魔のような笑みを浮かべ始めたひなちゃんは、もうだれにも止められない。
「わかったよ。聞くだけだからね」
ひなちゃんと会話が終わって、ふと窓の外を見たとき。
バチっと、宮村と目が合った気がした。
……いやいやいや。何考えてんの、私。ひなちゃんが宮村の話題出すから、変に勘違いしちゃったんだ。
確かに、二年の教室は一階だし、グラウンドまではめっちゃ近い、というより、もはや私の教室の目の前。
今日は天気がいい。太陽も窓に反射してるし、外から中の様子なんて見えないはず……
「あっ!おーい、一條せんぱーい!!こんにちは~!!」