きみがすきなもの、ぼくがすきなもの。
第3話:レプリカのライターと、手作りのマカロン
「これ、作ってきたんだ」
3回目の月一デート。
駅前の小さな公園のベンチで、貫太が照れくさそうに取り出したのは、小さなタッパーだった。
中には、淡いピンクと白のピカピカしたマカロンが並んでいる。
「うわっ……! これ、貫太くんが作ったの?」
「うん。卵白の泡立て加減が難しかったんだけど……よかったら食べて」
加奈が一口かじると、サクッとした食感のあと、優しい甘さが口いっぱいに広がった。
「すっごく美味しい……! 私、こんなに繊細な味のお菓子、食べたことない」
「本当? よかった……」
安心したようにフニャリと笑う貫太の横顔に、加奈はなぜか少しだけ胸がキュッと締め付けられるのを感じた。
「じゃあ、これのお返し!」
今度は加奈が、リュックの底から丁寧に包んだ小さな包みを取り出す。
開けると、中からずっしりと重い、真鍮製の小さなキーホルダーが出てきた。
「それ、古いバイクのチェーンのコマで作ったキーホルダー。古道具屋のおじさんに頼んで、作り方教えてもらったんだ。貫太くんのバッグに合うと思って」
貫太は目を丸くし、それから宝物を扱うように両手でキーホルダーを受け取った。
「……すっごい、かっこいい。僕、こんなの持っていいのかな」
「当然だよ。貫太くん似合うもん」
男っぽいものを手渡す少女と、女っぽいお菓子を手渡す少年。
お互いの「好き」を交換し合うこの時間が、ふたりの世界を少しずつ、確かに甘く染めていく。
3回目の月一デート。
駅前の小さな公園のベンチで、貫太が照れくさそうに取り出したのは、小さなタッパーだった。
中には、淡いピンクと白のピカピカしたマカロンが並んでいる。
「うわっ……! これ、貫太くんが作ったの?」
「うん。卵白の泡立て加減が難しかったんだけど……よかったら食べて」
加奈が一口かじると、サクッとした食感のあと、優しい甘さが口いっぱいに広がった。
「すっごく美味しい……! 私、こんなに繊細な味のお菓子、食べたことない」
「本当? よかった……」
安心したようにフニャリと笑う貫太の横顔に、加奈はなぜか少しだけ胸がキュッと締め付けられるのを感じた。
「じゃあ、これのお返し!」
今度は加奈が、リュックの底から丁寧に包んだ小さな包みを取り出す。
開けると、中からずっしりと重い、真鍮製の小さなキーホルダーが出てきた。
「それ、古いバイクのチェーンのコマで作ったキーホルダー。古道具屋のおじさんに頼んで、作り方教えてもらったんだ。貫太くんのバッグに合うと思って」
貫太は目を丸くし、それから宝物を扱うように両手でキーホルダーを受け取った。
「……すっごい、かっこいい。僕、こんなの持っていいのかな」
「当然だよ。貫太くん似合うもん」
男っぽいものを手渡す少女と、女っぽいお菓子を手渡す少年。
お互いの「好き」を交換し合うこの時間が、ふたりの世界を少しずつ、確かに甘く染めていく。