甘い初恋を、もう一度。
「でも…わたし覚えてません…。
莉奈ちゃん、怒ってるかな…」

そう言ったら、にこっと城島くんが微笑んだ。

「怒ってないと思うよ、たぶん。
夢乃ちゃんはもとからいじめられていたから、華恋ちゃんと仲良くなれて、嬉しいんじゃない?」

そうかな…だったら良いんだけど…。

わたし、忘れたなんて、最低だ…。

莉奈ちゃんに悪いことしたな…。

「そうですかね…?」

「うん。お家はどこ?送るよ」

「えと…駅前のあそこのマンションです!ありがとうございます…!」

ねえ、莉奈ちゃん。

莉奈ちゃんはいじめられていたの?

悔しくなかったの?悲しくないの?

今だったら莉奈ちゃんの気持ちがわかるよ。

悲しかったんだよね、昔の自分が、わたしと重なって

大丈夫だよ。



わたしはそう莉奈ちゃんに言いたくなってしまった。



「あそこのマンションなんだ、綾人と同じだね」

「え?」

城島くん、綾人さんのこと知ってるのー?

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