甘い初恋を、もう一度。
「あ、綾人さんっ…」 

「ん?どうした?」

ど、どどどどどうしようっ…。

「メガネ…なくしちゃった、かもです…」

「は?」

「どうしましょう…」

「探すぞ」

あるかな…と探して10分。

「ないですね…」

「ああ…」

メガネなしで行こうかな…仕方ないし…。

「探してくれてありがとうございます!わたし、メガネなしで行きます!」

「…。」

あれれ…綾人さん、何か怒ってる…?

わたし、なにかしちゃったかな…。

「…わかった。」

「えと…綾人さん?どうしたんですか?」

「メガネを外すと、男が寄ってくるだろ。心配なんだよ」 

え…?

し、心配?

なんだか拗ねている綾人さんがかわいく見えてきて、ふふっと笑ってしまう。

「ふふふっ」

「笑ってんじゃねーよ。本当だぞ」

ありえない。わたしが?

「メガネを外したら男の子が寄ってくる?そんな魔法なんてなかなかないですよっ。」

にこっと微笑んで笑う。

「はぁ〜。」

長〜いため息をついた綾人さんに笑みを返す。

「分かってねーな…」

「ふふふ。朝ごはんできましたよっ」

わたしは朝ごはんを差し出す。

綾人さんと過ごす朝はこんなに楽しいんだと、今、わたしは自覚した。





< 66 / 101 >

この作品をシェア

pagetop