甘い初恋を、もう一度。
教室に入ると莉奈ちゃんがわたしのことを迎えてくれた

「華恋ちゃん!おめでとうっ!」

「莉奈ちゃん…ありがとう。」

ふふふ…恥ずかしいけど…嬉しいな。

「華恋ちゃーんっ。なに照れてるの!今日の朝、なにかあったの??」

にこにこ笑顔で聞いてくる莉奈ちゃん。

「て、照れてないよっ!」

ずっと綾人さんのキスの感触を思い出していた、なんて恥ずかしすぎて言えないっ…。

「ふっふっふー。どーかなぁ?」

わたしのことを見ながらにやにやしてる莉奈ちゃんに、あわててしまう。

「なににやにやしてるの!そんなやらしいことなんてしてないからぁっ」

「ふふふっ。そーゆーことにしておくねぇ?」

むむむぅ…莉奈ちゃんめ…。

わたしは綾人さんの顔を思い出して、愛おしくなってしまった。

「というか、華恋ちゃん、今日はメガネしてないね?」

「あっ、そうなの!なくしちゃって。」

なぜか再びにやにやしている莉奈ちゃんに?マークが止まらない。

「ふふふ。華恋ちゃんのモテ期が今日、きたね!」

「へ?モ、モテ期?」 

興奮ぎみの莉奈ちゃんに変な声が出る。

「ほらほら!周りのみんな華恋ちゃんのこと見てるよ!」

たしかに、視線はたくさん感じる、けど…。

「わたしのことなんて、みんなどうでもいいって思ってるよ」

わたしはぽつりとそう言う。

「それ本気〜?そんなわけないじゃん。華恋ちゃんが1番かわいいよ」

「えええ…そうかなぁ。莉奈ちゃんの方が100倍かわいいよ」

「ふふふ。」

わたしはその後、莉奈ちゃんちゃんの彼氏の惚気話をたくさん聞かされたのである。
< 67 / 101 >

この作品をシェア

pagetop