先輩、好きになってください
先輩、意識してください
体育祭の準備で、学年関係なく係ごとに集まることになった。
綾花が教室に入ると、そこには日向と湊の姿があった。
「……あ」
日向が先に綾花に気づく。
「綾花先輩!」
「日向くん!」
綾花が笑顔で近づいてくる。
「今日一緒なんだね」
「そうですね」
日向が嬉しそうに笑う。
そのとき。
「綾花、こっち」
湊が声をかける。
「ん?」
「ここの飾り、一緒にやってほしい」
「分かった!」
綾花が湊のところへ向かおうとする。
すると日向が、
「先輩」
「ん?」
「こっちも人手足りないんで、手伝ってください」
「え?」
「先輩、器用そうだし」
「そうかな?じゃあ――」
「綾花」
湊がまた呼ぶ。
「こっち終わったらでいいから」
「うん!」
「……」
「……」
日向と湊の視線がぶつかる。
「神谷先輩」
「ん?」
「先輩、俺が先に頼んだんですけど」
「そうだっけ?」
「そうですよ」
「じゃあ、綾花に決めてもらえば?」
「……」
綾花は二人を見て、首を傾げる。
「え、二人ともどうしたの?」
「別に」
「何でもないよ」
二人が同時に答える。
「?」
綾花は不思議そうにしながら笑った。
「じゃあ、二人とも手伝うよ!」
「……」
「……」
――そうじゃない。
二人とも同じことを思った。
一緒にやりたいんじゃない。
自分と二人きりでいたい。
でも、そんなことを綾花が知るはずもなかった。
綾花が教室に入ると、そこには日向と湊の姿があった。
「……あ」
日向が先に綾花に気づく。
「綾花先輩!」
「日向くん!」
綾花が笑顔で近づいてくる。
「今日一緒なんだね」
「そうですね」
日向が嬉しそうに笑う。
そのとき。
「綾花、こっち」
湊が声をかける。
「ん?」
「ここの飾り、一緒にやってほしい」
「分かった!」
綾花が湊のところへ向かおうとする。
すると日向が、
「先輩」
「ん?」
「こっちも人手足りないんで、手伝ってください」
「え?」
「先輩、器用そうだし」
「そうかな?じゃあ――」
「綾花」
湊がまた呼ぶ。
「こっち終わったらでいいから」
「うん!」
「……」
「……」
日向と湊の視線がぶつかる。
「神谷先輩」
「ん?」
「先輩、俺が先に頼んだんですけど」
「そうだっけ?」
「そうですよ」
「じゃあ、綾花に決めてもらえば?」
「……」
綾花は二人を見て、首を傾げる。
「え、二人ともどうしたの?」
「別に」
「何でもないよ」
二人が同時に答える。
「?」
綾花は不思議そうにしながら笑った。
「じゃあ、二人とも手伝うよ!」
「……」
「……」
――そうじゃない。
二人とも同じことを思った。
一緒にやりたいんじゃない。
自分と二人きりでいたい。
でも、そんなことを綾花が知るはずもなかった。