先輩、好きになってください

先輩、好きになってください

休日の夕方。

駅前。

「遅い!」

凛花が腕を組んでいる。

「ごめんって!」

綾花が笑いながら走ってくる。

その隣には日向。

「綾花ちゃん、走ると危ないですよ」

「大丈夫だよ」

「転んだらどうするんですか」

「日向くん、お母さんみたい笑」

「心配してるんです」

「ふふっ」

「……」

それを見ていた凛花が圭を見る。

「……ねえ」

「はい」

「うちら、完全にお邪魔じゃない?」

「俺も今それ思ってました」

「付き合ってからさらにひどくなってない?」

「なってますね」

「ねえ、二人とも!」

圭が声をかける。

「俺らいるの忘れてない?」

日向が振り返る。

「あ、ごめん笑」

「お前な!」

凛花も笑う。

「ほんと仲良くなっちゃって」

「りん!」

「だってほんとじゃん」

「……」

綾花が少し照れる。

その隣で日向が笑う。

「俺、今めっちゃ幸せです」

「急に何言ってんの笑」

「だって本当なんで」

「……」

綾花は小さく笑った。

「私も」

凛花と圭が顔を見合わせる。

「……」

「……」

「ごちそうさまです」

「もう!」

四人の笑い声が、夕方の街に響いた。
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