通りすがりの俺様
 三人は道路からその怪しい人影を眺めながら、それぞれ思っていた。

 ――まさか、ほんとうに間男なのかっ!?

 ――しびれを切らしたお兄ちゃんが、ついに家探しをっ!?

 ――僕を出し抜こうとした秀じゃないよねっ?

 身内の醜聞を知られたくない二人は、このままファミレスにでも行くことにして、騒ぎが収まるのをまとうか、などと考えてしまっていたが。

 なにもやましくない一鷹が、
「よしっ。
 入ってみるぞっ」
 いずる、鍵っ! と突進していってしまった。

「ああっ。
 ちょっと待ってくださいっ」

「水内っ、待てってっ」
と二人は慌てて、一鷹を追いかける。
 


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