通りすがりの俺様
 


「ヤバイです。
 チョコ二個で、未来を売り渡してしまいました」

 式場の方には笙子が連絡してくれて、見学できることになった。

 逃げるようにドレスから遠ざかってみたが、式場に向かっているだけだった。

 どんどん未来への道が踏み固められているっ!

「お前の未来、俺に売り渡しておけば間違いない」

「今度の件で寄ってきた不動産屋さんや建築会社の人みたいなこと言わないでください」

「建築会社?」

「問題の土地にデカい建物を建てる予定の建築会社の方です。
 左右の土地の持ち主の会社の方がそこに依頼されてるみたいで」

 ……ふーん、と一鷹が相槌を打ったときには、式場に着いていた。
 


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