通りすがりの俺様
「別に他に犯人いなくても、このまま住まわせてくれるのなら住むよ」
と秀が言い、兄が、

「じゃあ、別に犯人もういなくていいってことだな?
 よしっ、みんなで、おでんを食べようっ!」
と言った。

 ははは、とみんな笑ったが、

「待ってくださいっ。
 なんにも解決してないんですけどっ。

 解決したのは、このままみんながここに住むかどうかだけですよっ?」
といずるが最初に正気に返った。

「あっ、そうだね。
 一鷹の仕業じゃないなら――」

「だから、俺は一緒にいただろうが」
と矢端の言葉に被せるように一鷹が言う。

「――誰かがこの屋敷に侵入してるってことだよね?」

「よし、今日はみんな鍵をかけて寝るか、リビングで雑魚寝でもするか」
と一鷹が提案した。

「……あの、リビングに全員いたら、一気にやられませんか?」
といずるが呟く。

 男の人は勢いで突っ走ったりするから。
 なんか意外にこの中では私が一番冷静かも……と思いながら。
 



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