通りすがりの俺様
「……七人は?」
と言うと、
「いないぞ」
と言う。
「でも、スマホだと表示されてるんですけど」
なんだって? と一鷹がいずるの手にある位置情報を覗き込んできた。
近い近い、近いですっ、とスマホをつかまれたまま、いずるは頭だけ逃げてみる。
「ほんとだな」
と言った一鷹は周囲を探し出した。
「お、あった」
ダイニングテーブルの横にあるローボードの隅に見覚えのないスマホがあった。
「……これで盗聴とか盗撮とかしてたとか?」
といずるは言って覗き込んだが、動いている気配はない。
七人のスマホを鳴らしてみた。
だが、目の前のスマホは鳴らなかった。
「えっ? どういう……」
と思ったとき、七人が電話に出た。
「はいはい、水鳥です~」
「七人、ここにスマホがあるんだけど」
「えっ? マジでっ?
ないと思ったんだよ、仕事用のスマホ~。
まあ、こっちがあるから、困らないけど」
いや、困れっ。
よく見たら、なんかすごい着信してるよ、このスマホッ。
っていうか、仕事用のスマホと位置共有してたのか、
と思ういずるに、
「あとで取りに行くね~」
と軽くこの犯人は言う。
いや、犯人の自覚はなさそうだったが。
と言うと、
「いないぞ」
と言う。
「でも、スマホだと表示されてるんですけど」
なんだって? と一鷹がいずるの手にある位置情報を覗き込んできた。
近い近い、近いですっ、とスマホをつかまれたまま、いずるは頭だけ逃げてみる。
「ほんとだな」
と言った一鷹は周囲を探し出した。
「お、あった」
ダイニングテーブルの横にあるローボードの隅に見覚えのないスマホがあった。
「……これで盗聴とか盗撮とかしてたとか?」
といずるは言って覗き込んだが、動いている気配はない。
七人のスマホを鳴らしてみた。
だが、目の前のスマホは鳴らなかった。
「えっ? どういう……」
と思ったとき、七人が電話に出た。
「はいはい、水鳥です~」
「七人、ここにスマホがあるんだけど」
「えっ? マジでっ?
ないと思ったんだよ、仕事用のスマホ~。
まあ、こっちがあるから、困らないけど」
いや、困れっ。
よく見たら、なんかすごい着信してるよ、このスマホッ。
っていうか、仕事用のスマホと位置共有してたのか、
と思ういずるに、
「あとで取りに行くね~」
と軽くこの犯人は言う。
いや、犯人の自覚はなさそうだったが。